📅 最終更新日:2026.03.15

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「股関節の前側がつまる」

「足の付け根が引っかかる感じがする」

「しゃがむ、脚を上げる、靴下を履く動作がやりにくい」

このような違和感はありませんか。

 

股関節の前側、特に足の付け根に近い部分のつまり感や痛みは、単なる筋肉の硬さだけで起こるとは限りません。

 

実際には、

・筋肉のアンバランス

・骨盤や体幹の安定性低下

・股関節の動かし方の偏り

・股関節内部への負担

など、いくつかの要素が重なって起こっていることがあります。

 

股関節の不調は、外側に出るとは限らず、前側から鼠径部にかけて感じる方も少なくありません。

そのため、「なんとなく足の付け根が気になる」「前側だけ引っかかる感じがする」といった違和感も、身体からのサインとして捉えることが大切です。

 

特に、

・深く曲げたときに詰まる

・脚を持ち上げると引っかかる

・ひねる動作で違和感が出る

・長時間座ったあとに動き始めがつらい

といった症状がある場合は、股関節まわりの動きや支え方に偏りが起きている可能性があります。

 

また、股関節の前側の違和感は、放置しているうちに股関節そのものだけでなく、腰や膝、お尻まわりの負担につながることもあります。

身体は一つの関節だけで動いているわけではなく、骨盤や体幹、下肢全体が連動して動いているためです。

 

本記事では、

・股関節の前側がつまるとはどういう状態か

・よくある原因

・受診を考えたいサイン

・症状別のセルフケア

・ストレッチを行うときの注意点

・T-performanceで行う評価とサポート

を、理学療法士の視点から整理してお伝えします。

「前側が硬いから伸ばせばよい」と単純に考える前に、まずは今の身体で何が起きているのかを整理することが大切です。

 

 

 

 

 

 

🔵 股関節の前側がつまるとは?よくある症状


 

股関節の前側がつまる感覚は、人によって表現が少しずつ異なります。

 

例えば、

・足の付け根が引っかかる

・曲げると前側が詰まる

・しゃがむと痛い

・脚を持ち上げにくい

・歩き始めに違和感がある

・ヨガやトレーニングで股関節の前側が気になる

といった訴え方をされることが多いです。

 

このような症状は、はっきりした「痛み」として出る方もいれば、

「詰まる感じ」

「滑らかに動かない感じ」

「なんとなく違和感がある」

という、曖昧な感覚として現れる方もいます。

 

特に多いのは、鼠径部まわりの違和感です。

股関節由来の不調は、外側だけでなく、前側から足の付け根にかけて感じることが多くあります。

 

そのため、

「外側は痛くないから股関節じゃないかもしれない」

「足の付け根の違和感だから筋肉だけの問題だろう」

と考えてしまう方もいますが、実際には股関節の影響が関わっていることも少なくありません。

 

また、股関節の前側の違和感は、日常生活の中では次のような場面で出やすい傾向があります。

・靴下を履く

・爪を切る

・深くしゃがむ

・階段を上る

・車の乗り降りをする

・長時間座ったあとに立ち上がる

これらの動作に共通しているのは、股関節を深く曲げたり、体重を支えながら動かしたりすることです。

 

つまり感がある方では、こうした動作の中で股関節に負担が集まりやすく、

「前側に引っかかる」

「奥の方が詰まる」

「スムーズに曲がらない」

といった感覚が出やすくなります。

 

このような症状があるからといって、すぐに特定の病気と決めつけることはできません。

ただし、身体からのサインであることは確かです。

「たまに違和感があるだけ」

「まだ我慢できるから大丈夫」

と放置していると、無意識のうちにその動きを避けるようになり、結果として別の場所に負担が広がることがあります。

 

例えば、

・股関節をかばって腰で動く

・片脚で支えにくくなり膝に負担がかかる

・お尻の筋肉がうまく使えず、前側ばかり頑張る

といった代償が起こることもあります。

 

だからこそ、早い段階で

「どの動きで」

「どの位置に」

「どういう感じで」

症状が出るのかを整理することが重要です。

 

違和感をただの一時的な疲れとして流すのではなく、自分の身体の使い方を見直すきっかけとして捉えることが、悪化予防にもつながります。

 

 

 

 

 

 

🔵 股関節の前側がつまる主な原因


 

股関節の前側がつまる原因は、一つだけとは限りません。

実際の現場では、複数の要因が重なって起こっているケースが多いのが特徴です。

 

筋肉の状態、関節の動き方、骨盤や体幹の安定性、さらには股関節内部の構造的な影響などが関わり合いながら、前側のつまり感として現れることがあります。

そのため、「前がつまるから前側のストレッチをする」という単純な対処だけでは、改善しにくい場合もあります。

 

ここでは、股関節の前側がつまるときに考えられる主な原因を整理していきます。

 

 

 

▶︎ 筋肉の硬さと動きの偏り

 

まずよく見られるのが、股関節まわりの筋肉の硬さや動き方の偏りです。

股関節の前側では、腸腰筋、大腿直筋といった筋肉が関わりやすく、一方で後ろ側では、大殿筋、中殿筋、深層外旋六筋などの筋肉が股関節の安定や動きに影響しています。

 

これらの筋肉は、それぞれ役割が異なりながらバランスを取り合っています。

しかし、このバランスが崩れると、股関節を曲げたり脚を上げたりしたときに、関節がスムーズに動きにくくなることがあります。

 

例えば次のような状態です。

・股関節の前側の筋肉ばかり緊張している

・お尻の筋肉がうまく働かない

・股関節を曲げるときに骨盤まで崩れる

・片脚立ちで身体が安定しない

このような状態では、股関節を曲げる動作のたびに前側に負担が集まりやすくなります。

 

ここで大事なのは、前がつまる=前側の筋肉だけが悪いとは限らないという点です。

 

むしろ実際には、

・お尻の筋肉が弱い

・股関節を支える筋肉が働きにくい

・股関節の後ろ側の柔軟性が低い

といった要因があることで、結果的に前側にストレスが集中しているケースも多く見られます。

つまり感がある方では、「どこが硬いか」だけでなく、どの筋肉がうまく働いていないかも重要なポイントになります。

 

 

 

▶︎ 骨盤・体幹の安定性低下

 

股関節は、単独で動いている関節ではありません。

骨盤、体幹、胸郭、下肢全体と連動しながら動いています。

そのため、骨盤や体幹の安定性が低いと、股関節の動きも不安定になりやすく、結果として前側へのストレスが増えやすくなります。

 

例えば次のような状態です。

・骨盤が後ろに倒れやすい

・立ったときに腰が丸まりやすい

・片脚で立つと骨盤が傾く

・歩くときに体幹が左右に流れる

このような状態では、股関節が本来の軌道で動きにくくなり、動作の中で関節の前側に圧力がかかりやすくなります。

 

特に、

・深くしゃがむ

・脚を持ち上げる

・階段を上る

・靴下を履く

といった動作では、骨盤と股関節の連動が重要になります。

 

骨盤や体幹が安定していない状態でこれらの動作を行うと、股関節がスムーズに動かず、前側の違和感や引っかかり感として現れることがあります。

つまり感がある方の中には、股関節前面のストレッチだけを続けても変化が出にくいケースがあります。

その場合は、骨盤や体幹で身体を支える力の見直しが必要になることもあります。

 

 

 

 

▶︎ 股関節内部の負担

 

股関節の前側のつまり感では、股関節内部への負担も考える必要があります。

股関節は、太ももの骨(大腿骨頭)と骨盤(臼蓋)がかみ合うことで動く関節です。

この関節の動きがスムーズに行われない場合、曲げたときやひねったときに前側の違和感が出ることがあります。

 

特に次のような症状がある場合は、関節内部の影響も視野に入れる必要があります。

・曲げると鼠径部が痛い

・深くしゃがむと鋭い痛みが出る

・関節の奥が引っかかる感じがある

・クリック音やロッキング感がある

これらの症状は、筋肉だけでなく関節内の負担が関わっている可能性があります。

 

股関節の前面痛や鼠径部痛は、関節内部の問題でみられることがあり、引っかかり感やこわばりを伴うことがあります。

そのため、「筋肉が硬いだけ」と決めつけず、関節の動き方や構造的な影響も含めて考えることが大切です。

 

 

 

 

▶︎ 変形性股関節症やインピンジメントとの関係

 

股関節の前側がつまる症状の背景として、変形性股関節症や股関節インピンジメントが関係することもあります。

 

変形性股関節症では、

・鼠径部の痛み

・股関節のこわばり

・曲げにくさ

・歩きにくさ

・関節の引っかかり感

などの症状がみられることがあります。

 

初期段階では、強い痛みというよりも、「なんとなく動かしにくい」「股関節が硬く感じる」といった違和感として現れることもあります。

 

また、股関節インピンジメントでは、股関節を深く曲げる動作で関節同士が当たりやすくなるため、深くしゃがむ、脚を上げる、ひねるといった動作で前側の痛みやつまり感が出ることがあります。

 

ただし、ここで重要なのは、「股関節の前がつまる=必ず病気」ではないということです。

 

一方で、「筋肉が硬いだけ」と決めつけるのも適切ではありません。

違和感が長く続く場合や、動作制限が強くなっている場合は、早めに身体の状態を整理することが大切です。

 

原因を正しく見極めることで、

ストレッチが必要なのか、

筋力や安定性の改善が必要なのか、

あるいは医療的な評価が必要なのか、

適切な方向性が見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 病院受診を検討したいサイン


 

股関節の前側のつまり感や違和感の中には、筋肉の硬さや一時的な負担によって起こるものもあり、セルフケアで様子を見られるケースもあります。

 

しかし、すべての股関節の違和感がセルフケアで対応できるとは限りません。

症状の内容や経過によっては、早めに医療機関で状態を確認した方が安全な場合もあります。

 

特に次のような症状がある場合は、自己判断でストレッチや運動を続けるよりも、まず医療機関で評価を受けることを検討してください。

✅ 何もしなくても痛みが続く

✅ 夜間痛があり、眠りを妨げる

✅ 体重をかけると強く痛む

✅ 転倒や外傷のあとから痛みが出ている

✅ 歩けない、立てない

✅ 股関節の動かせる範囲(可動域)が急に狭くなった

✅ クリックや引っかかりに加えて痛みが増している

✅ 痛みが日常生活や睡眠に影響している

✅ 数週間セルフケアをしても改善が見られない

これらの症状は、単なる筋肉の疲労ではなく、関節内部の問題や炎症、構造的な影響が関係している可能性があります。

 

例えば、

・股関節内部の炎症

・関節唇への負担

・変形性股関節症の進行

・股関節インピンジメント

・外傷による組織損傷

などが背景にあるケースもあります。

 

海外の医療情報でも、受診の目安としていくつかのポイントが示されています。

イギリスの公的医療機関であるNHSでは、次のような場合には医療機関の受診を検討することが勧められています。

 

・股関節痛が日常生活に影響している

・痛みの強さが悪化している

・家庭での対処を2週間以上続けても改善しない

・朝のこわばりが30分以上続く

 

また、

・転倒後に立てない

・歩くことができない

・股関節をほとんど動かせない

といった状態では、早めの医療的評価が必要になる場合があります。

 

つまり、セルフケアはとても大切ですが、「様子を見てよい症状」と「早めに確認した方がよい症状」を見極めることも同じくらい重要です。

「よくある違和感だろう」

「少し休めば治るかもしれない」

と感じていても、症状の質や経過によっては、まず身体の状態を整理することが必要なケースもあります。

 

無理に我慢して動き続けるよりも、早い段階で状態を確認しておくことが、その後の回復をスムーズにすることにもつながります。

股関節の前側のつまり感が続く場合や、日常生活に影響が出始めている場合は、早めに専門家へ相談することを検討してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵  症状別セルフケア


 

股関節の前側の違和感やつまり感に対しては、症状の出方に合わせたセルフケアを行うことが重要です。

よくある誤解として、「股関節の前がつまる=前側の筋肉が硬い」「とりあえず前側をストレッチすればよい」と考えてしまうケースがあります。

 

しかし実際には、股関節のつまり感は

・筋肉の硬さ

・関節の動き方

・骨盤や体幹の安定性

・身体の使い方のクセ

など、さまざまな要因が関係していることが多く、全員に同じストレッチが合うわけではありません。

 

そのため、まずは「どの動作で違和感が出るのか」「どの姿勢でつらくなるのか」といった症状の特徴を整理したうえで、身体に合ったセルフケアを選ぶことが大切です。

 

ここでは、股関節前側の違和感でよく見られるパターンごとに、考え方とセルフケアの方向性を整理していきます。

 

 

 

▶︎ 曲げると前がつまる

 

しゃがむ、靴下を履く、膝を抱えるなど、股関節を深く曲げたときに前側がつまる方は少なくありません。

この場合、単純に「前側が硬い」と考えてストレッチを強く行うと、逆に違和感が増えることもあります。

 

このタイプでは、次のような状態が関係していることがあります。

・骨盤が後ろに倒れたまま股関節を曲げている

・お尻の筋肉がうまく働かず、前側に負担が集まっている

・股関節を押し込むような動かし方になっている

・股関節の動きより腰や骨盤が先に崩れている

このような状態では、股関節を曲げるたびに前面に圧力が集中し、つまり感が出やすくなります。

 

セルフケアの入り口としては、

・骨盤を立てる感覚をつくる

・お尻の筋肉を軽く活性化する

・深く曲げすぎない範囲で股関節の動きを確認する

といった方法が有効なことがあります。

 

ポイントは、いきなり前側を強く伸ばすことではありません。

まずは「股関節がつまらない角度」「スムーズに動ける範囲」を見つけ、その範囲で身体の動きを整えていくことが大切です。

 

 

 

 

▶︎ 歩くと前側が痛い

 

歩いていると股関節の前側が痛くなる場合は、股関節前面の筋肉の硬さだけでなく、片脚で身体を支える機能の低下が関係していることがあります。

 

歩行では、片脚で身体を支える時間が繰り返し訪れます。このときに股関節まわりが安定していないと、前側に負担が集中しやすくなります。

 

このタイプでは、次のようなポイントが関係していることがあります。

・中殿筋や殿筋群の支持性

・体幹の安定性

・歩幅の出し方

・腸腰筋まわりの過緊張

・骨盤の左右コントロール

特に、片脚支持のときに骨盤が左右に揺れたり、身体が流れたりすると、股関節前面への負担が増えやすくなります。

 

セルフケアとしては、

・痛みが出ない範囲の殿筋エクササイズ

・股関節前面を無理なく整える軽いストレッチ

・歩幅を少し小さくして痛みの出方を確認する

といった方法が入りやすいです。

 

ここで大切なのは、「前が痛いから前だけ伸ばす」ではなく、支える力を戻す視点を持つことです。

股関節まわりの支持性が整うと、歩行時の前側の負担が分散しやすくなります。

 

 

 

 

▶︎ 座るとつまる

 

長時間座っていると股関節の前側がつまる方では、骨盤の姿勢や股関節の圧迫ストレスが関係していることがあります。

 

座っている姿勢では、

・骨盤が丸まりやすい

・股関節が深く曲がったまま固定されやすい

・お尻が圧迫される

・股関節前面に持続的なストレスがかかる

といった条件がそろいやすくなります。

 

特にデスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢が続く方では、股関節前面への負担が積み重なりやすくなります。

 

この場合のセルフケアとしては、

・座り姿勢の見直し

・30〜60分ごとに立ち上がる

・骨盤を前後に動かすモビリティ運動

・お尻まわりの軽いストレッチ

などが有効なことがあります。

 

ここで大切なのは、ストレッチだけで解決しようとしないことです。

座り続けること自体が股関節への負担になるため、セルフケアは「一度やる」ことよりも「座りっぱなしを減らす習慣」まで含めて考えることが重要になります。

 

 

 

 

▶︎ 後ろや外側まで違和感がある

 

股関節の前側だけでなく、外側や後ろ側まで違和感が広がる場合は、局所の問題だけでなく、股関節全体の動き方の偏りが関係していることがあります。

 

例えば次のようなケースです。

・前側がつまるのを避けて外側に逃がす動きになっている

・お尻の深層筋が過緊張している

・片脚で支えると外側が頑張りすぎる

・腰や骨盤まで巻き込んで負担が広がっている

このような場合、前側だけに注目すると本来の原因を見落とすことがあります。

 

股関節は、前・横・後ろの筋肉がバランスよく働くことでスムーズに動く関節です。どこか一方向だけが頑張りすぎると、別の場所に違和感が広がることがあります。

 

このタイプでは、

・前面ストレッチだけに偏らない

・お尻まわりの緊張を整える

・骨盤や体幹の安定性を高める

・股関節の動かし方そのものを見直す

といったアプローチが必要になることがあります。

つまり、股関節の違和感は「一つの場所の問題」ではなく、身体全体の動きのバランスとして捉えることが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 ストレッチとマッサージの違い


 

股関節の違和感に対して、

「ストレッチとマッサージのどちらがよいのか」

「まずほぐした方がいいのか、伸ばした方がいいのか」

と悩まれる方は少なくありません。

 

結論から言うと、どちらが正解というわけではなく、役割が異なります。

身体の状態によって、ストレッチが適している場合もあれば、マッサージのようなアプローチが入り口になる場合もあります。

 

まずは、それぞれの役割を整理してみましょう。

 

 

 

▶︎ ストレッチの役割

 

ストレッチは、筋肉や関節の動きを整え、可動性を高めることを目的とした方法です。

股関節の前側のつまり感では、筋肉の柔軟性だけでなく、関節がスムーズに動くためのスペースや動き方を整えることが重要になります。

 

例えば、

・股関節の可動域が狭くなっている

・身体を動かすときに動きが硬い

・股関節の動きがスムーズでない

・再発予防まで考えたい

といった場合には、ストレッチや運動によって関節の動き方を整えることが役立つことがあります。

 

また、ストレッチは単に筋肉を伸ばすだけでなく、身体の動かし方を再学習する意味もあります。

関節が動きやすい状態をつくることで、日常生活や運動の中で股関節の負担が分散しやすくなります。

 

 

 

▶︎ マッサージの役割

 

一方で、マッサージは局所の筋肉の緊張を和らげ、こわばり感を軽くすることに向いています。

 

例えば、

・部分的な張りが強い

・触るとつらい場所がある

・筋肉が過度に緊張している

・まず緊張を落としたい

といった場合では、マッサージ的なアプローチが入り口として有効なことがあります。

 

筋肉の過緊張が強い状態では、いきなりストレッチを行うと身体が抵抗し、かえって動きにくくなることもあります。

そのため、まず緊張を落とす → その後に動きを整えるという順番でケアを進めることが効果的なケースもあります。

 

 

 

▶︎ 股関節の不調では「ほぐす」だけでは足りない

 

ただし、ここで重要なのは、股関節の不調は「ほぐすだけ」で改善するとは限らないという点です。

 

アメリカ整形外科学会(AAOS)が紹介している股関節コンディショニングでも、股関節のケアでは柔軟性、筋力、安定性の3つをバランスよく整えることが重視されています。

 

つまり、股関節の不調では「ほぐす」ことだけでなく、「支える力」を整えることも重要です。

マッサージで一時的に楽になっても、股関節を支える筋肉や身体の使い方が整っていなければ、同じ負担が繰り返されてしまうことがあります。

 

そのため、ストレッチ、筋力エクササイズ、姿勢や動作の見直しなどを組み合わせながら、身体全体のバランスを整えていくことが大切です。

 

 

 

▶︎ 大切なのは「どちらが正解か」ではない

 

つまり、ストレッチが正しいマッサージが正しいという話ではありません。

大切なのは、「今の身体に何が必要か」という視点です。

 

筋肉の緊張を落とすことが必要な段階なのか、

関節の動きを整えることが必要なのか、

あるいは支える力を戻すことが必要なのか。

身体の状態によって、適切なアプローチは変わります。

 

 

 

 

 

 

🔵 理学療法士が見る評価ポイント


施術後のフィードバックの様子

 

T-performanceでは、股関節の前側がつまる方に対して、股関節だけを見て終わることはありません。

なぜなら、股関節の前側の違和感は、単純に前側の筋肉の問題だけで説明できないことが多いからです。

 

身体は骨盤、体幹、下肢が連動して動くため、股関節の負担は全身の動き方の影響を受けます。

 

そのため、評価では次のようなポイントを確認します。

・股関節を曲げたとき、どの角度でつまるか

・骨盤の前傾・後傾の傾向

・股関節の外旋・内旋可動域

・中殿筋や殿筋群の支持性

・体幹の安定性

・片脚立ちでの骨盤コントロール

・歩行時の荷重のかかり方

・座り姿勢や立ち上がりのクセ

 

これらを確認することで、「どこに負担が集中しているのか」「どの動きで股関節が詰まりやすいのか」を整理していきます。

 

実際には、前側の違和感は

・支える力の不足

・股関節の動き方の偏り

・骨盤や体幹の安定性低下

などが重なって起きていることが多くあります。

そのため、評価の目的は「痛い場所を押して終わること」ではありません。大切なのは、なぜそこに負担が集まっているのかを整理することです。

原因が整理されることで、ストレッチが必要なのか、運動が必要なのか、生活習慣の調整が必要なのか、適切な方向性が見えてきます。

 

 

 

 

 

 

🔵 T-performanceのサポート


静岡市のリハビリ・コンディショニングラボ|T-performanceでの施術

 

T-performanceでは、理学療法士が身体の状態を確認し、その方の股関節の状態や生活背景に合わせたサポートを行っています。

 

股関節の前側の違和感やつまり感で悩まれている方の中には、

「何をすればいいか分からない」

「動画を見ても自分に合っているか分からない」

「ストレッチしても変わらない」

「運動すると逆に股関節がつまる」

といった悩みを抱えて来られる方が多くいらっしゃいます。

 

最近はインターネットやSNSで多くのセルフケア方法が紹介されていますが、身体の状態は一人ひとり異なります。

そのため、同じストレッチや運動を行っても、

・合う方

・あまり変化を感じない方

・かえって違和感が増えてしまう方

がいるのも珍しくありません。

 

股関節の違和感では、「何をやるか」よりも「どの順番で整えるか」が重要になることがあります。そのため当施設では、まず身体の状態を整理することから始めます。

 

具体的には、

・姿勢や動作の評価

・股関節だけでなく骨盤や体幹を含めた全体チェック

・股関節の可動域や支持性の確認

・歩行や日常動作のクセの確認

などを行い、股関節の前側に負担が集まっている理由を整理します。

 

そのうえで、

・状態に合わせたストレッチや運動の提案

・股関節を支える筋肉の活性化

・日常動作の負担の見直し

・生活や仕事、運動習慣に合わせたセルフケア指導

を組み合わせながら、再発しにくい身体づくりを目指していきます。

 

股関節の違和感では、「その場で楽にすること」ももちろん大切です。

しかし、一時的に症状が軽くなっても、身体の使い方が変わらなければ同じ負担が繰り返されてしまうことがあります。

 

だからこそ、

・筋肉をほぐす

・可動域を整える

・支える力を戻す

・身体の使い方を整える

といった要素を段階的に整えていくことが重要です。

 

静岡市で股関節の前側のつまり感や痛みにお悩みの方、セルフケアやストレッチの方向性に迷っている方は、T-performanceまでお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 まとめ


平田美月|理学療法士×ヨガインストラクター|静岡のリハビリ・コンディショニングラボ【T-performance】

 

股関節の前側がつまる感覚は、単純に「前側の筋肉が硬い」だけで起こるとは限りません。

 

実際には、

・筋肉の硬さ

・股関節の動き方の偏り

・骨盤や体幹の安定性低下

・股関節内部への負担

・変形性股関節症やインピンジメントに関連する変化

など、複数の要因が重なって起こることがあります。

 

そのため、改善の第一歩は「前が硬いから伸ばす」と単純に考えることではなく、

・どの動きで違和感が出るのか

・どの位置に違和感を感じるのか

・どの動作でつらくなるのか

といった症状の特徴を整理することです。

 

セルフケアが役立つケースも多くありますが、次のような場合は注意が必要です。

・痛みが強い

・日常生活や睡眠に影響している

・クリックや引っかかりが増えている

・体重をかけると痛みが出る

・転倒や外傷のあとから症状が出ている

このような場合は、セルフケアだけで無理に対応しようとせず、医療機関での確認や専門家による評価を優先することが大切です。

 

股関節の違和感は、「年齢だから仕方ない」「我慢するしかない」と思われがちな症状でもあります。

しかし、身体の状態を整理し、正しい方向でケアを進めていくことで、動きやすさが改善するケースも多くあります。

 

股関節の違和感を、ただ我慢するものとして放置するのではなく、これからの動きやすい身体づくりにつなげるきっかけとして見直してみてください。

 

まずは、今の身体の状態を知ることから始めてみましょう。