変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、加齢、遺伝、肥満のほか、スポーツ、仕事、事故などによる関節の損傷によって引き起こされる疾患です。
50歳以上の方で、レントゲン所見上、変形性膝関節症にかかっている人は2,400万人で、これは50歳以上で罹患されている方の2人に1人の割合といわれています。

さらに痛みを有する患者は820万人で、割合に直すと6人に1人、特に女性が多く、男性の1.5〜2倍の数となっています(2007年東京大学医学部22世紀医療センター発表)。

膝関節の場合、毎日体重の負担を受けながら動かしているため、太腿とすねの骨の間でクッションになっている軟骨や半月板が徐々に擦り減ってきます。
加齢に伴い軟骨が十分に再生されなくなると、軟骨の下の骨も擦り減って、滑らかな動きが阻害され、炎症や痛みを生じます。
日本人の場合、すねの骨が内側に弯曲しているので、体重のかかり方から内側の軟骨ばかりが擦り減り、徐々にO脚になることが多いのが特徴です。

変形性膝関節症とは

主な症状

  • 初期症状

    立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみの痛み、休めば改善する痛み
  • 中期症状

    可動域制限が出現、正座や深くしゃがむ動作、階段昇降での制限、休んでも痛みが改善しにくい。
  • 末期症状

    安静時痛が出現。変形が目立ち、膝が完全に伸びなくなるなど

変形性膝関節症の治療方法とは

変形性膝関節症の治療法は、大きく分けて保存療法(主に手術以外の治療法)と手術療法に分けられます。

変形性膝関節症の治療方法とは

保存療法

  • 運動療法

    変形性膝関節症の進行を抑えるために、膝を支える筋肉を鍛え、膝の柔軟性を保ちます。運動することで肥満を防ぎ、膝にかかる負荷が大きくなることも防ぐことができます。
  • 薬物療法

    薬物療法は、薬を使用して炎症を鎮めたり、痛みを和らげる治療法です。薬とひとことで言っても、その種類は外用薬、内服薬、関節内注射などさまざまあり、治療を受ける方の症状や病状の進行度、体質などによって使用する薬は変わってきます。

手術療法

  • 関節鏡視下手術

    膝関節内に関節鏡(細い管の先に小型のカメラがついた内視鏡)を入れ、モニターで関節内を確認しながら処置を行う手術です。
  • 骨切り術

    膝関節の変形(O脚・X脚)が顕著な場合、脛骨や大腿骨の一部を切り、傾きを矯正する治療法です。
  • 人工膝関節置換術

    傷んだ膝関節を切除し、コバルトクロム合金やチタン合金などの金属と超高分子量ポリエチレンでできた人工膝関節に入れ替える治療法です。

保存療法にて改善が見られない場合や日常生活での制限や痛みが強い場合には手術を薦められる場合があります。

変形性膝関節症のリハビリとは

変形性膝関節症は慢性進行性のため進行していくと、歩行困難や痛みでの活動範囲減少など日常生活に大きく影響してしまいます。そのため、運動機能を維持・向上させるためには、リハビリテーションなどの保存療法を実施することが推奨されています。

変形性膝関節症に対するリハビリの分類として…

  1. 理学療法(歩行・バランス練習、姿勢練習、身体運動、生活指導など)
  2. 運動訓練(関節可動域訓練、筋力増強訓練、バランス運動、歩行訓練など)
  3. ストレッチ(体幹、股関節周囲、肩甲骨周囲など)
  4. トレッドミル歩行(速度や傾斜を調整したトレッドミル歩行)
  5. ノルディック歩行
  6. 物理療法
  7. バイオセラピーなど
変形性膝関節症のリハビリとは

上記の項目は、専門医での診療・病院・介護施設で行われている一般的なリハビリですが、保険制度上の制約により、目標に対する本来必要なリハビリの量と質の確保が困難な場合も多くあります。

当事業は静岡市を拠点に、専門的なリハビリサービスを自費にて提供しております。

保険下でのリハビリテーションとは異なり、お客様一人ひとりの目標や状態に合わせたリハビリを経験豊富な理学療法士が『マンツーマン』にて実施させていただきます。
またカウンセリングと体験プログラムを経て、60分・90分・120分の時間設定を状態に合わせて提案し、集中的なリハビリを1〜2ヶ月間継続致します。

お客様の尊厳を念頭におき、『想いを形にするリハビリ』を提供するため尽力致します。

無料電話相談等も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

スパインダイナミクスを応用したリハビリについて

当事業が提供している手技である『SpineDynamics療法(以下:スパインダイナミクス)』と『コアコンディショニング』という2つのリハビリ方法について、それぞれ具体的にご紹介致します。
JCCA日本コアコンディショニング協会、SpineDynamics療法ホームページより一部抜粋

スパインダイナミクスとは?

スパインダイナミクスは、特定の治療法ではなく、「なぜ痛みや変形、拘縮などの問題が起こるのか?」という 根本原因を追求し、改善・予防へつなげる考え方です。
現代人は、以下のようなさまざまなストレスを受けています。

  • 睡眠不足や集中による脳の疲労
  • 食生活の乱れや服薬による内臓への負担
  • 運動不足や体力の低下などの身体的ストレス

これらが積み重なることで、体の「歯車」がかみ合わなくなり、さまざまな不調の原因になります。
そのため、脊柱・骨盤の動きや体力を総合的に評価し、個々に合った根本改善を目指すのが特徴です。

身体機能と生活習慣の改善による効果

身体の使い方や習慣を見直すことで、脳への良好な情報入力が促され、以下のような効果が期待できます。

  • 動作の質の向上
  • 自然治癒力の向上
  • 脳卒中・パーキンソン病・整形外科的疾患などへの予防・改善支援

コアコンディショニングとは?

コアコンディショニングは、「姿勢と動作」を整えるための運動で、赤ちゃんの発育発達に基づいて考えられています。

  • 身長・体重・年齢・生活習慣に応じた、個別対応のエクササイズが可能
  • スポーツだけでなく、日常生活動作の改善にも効果的

変形性膝関節症へのアプローチ

変形性膝関節症は、関節にかかる負担が長年積み重なることで、軟骨や半月板がすり減り、徐々に関節の変形が進む慢性的な疾患です。
特に以下の要因が関係します。

  • 加齢による体力低下
  • 遺伝
  • 肥満
  • スポーツ、仕事などの生活習慣や運動習慣

膝関節だけを治療しても再発しやすいため、身体全体の「土台作り(姿勢・動作)」を見直すことが重要です。
コアコンディショニングを応用することで、膝へのストレスを減らし、スムーズな動作がしやすくなります。

当事業の取り組み

当事業では、「スパインダイナミクスによる施術」と「コアコンディショニングによる運動指導」
この2つを組み合わせ、最大限に身体の機能を引き出すサポートを行っています。

実際にスパインダイナミクスとコアコンディショニングを応用したリハビリ体験記

ご利用者の紹介

年齢・性別 60歳代女性(沼津市)
診断名・症状 変形性膝関節症
歩き出しの膝の痛みをとりたい、立ち座りの時の痛みを楽にしたい、杖なしでも安心して歩きたい。
症状 膝内側の痛み(NRS7/10)、立ち座り時の痛み(NRS6/10)、正座・しゃがみ困難、慢性的な腰の痛み(NRS6/10)、膝関節の可動域制限など
発症からの期間 2016年ごろ
成果 膝内側の痛み軽減(NRS7/10→1/10)、立ち座り時の痛み軽減(NRS6/10→1/10)、しゃがみ可能へ、慢性的な腰の痛み(NRS6/10→2/10)、膝関節の可動域拡大(屈曲100°→135°)、片脚立位時間(不可→15秒可能へ)、旅行に杖なしで行けた、毎日5000歩程度歩く意欲が出てきたなど
ご利用プラン 60分8回コース

T-performanceのリハビリを受けた体験談

数年前から膝の痛みに悩まされており、大好きな旅行や友人との食事も段々と行けなくなったため接骨院や整形外科を転々とする日々でした。
そんな中、友人の紹介で前田先生のことを知り、リハビリを依頼しました。

施術してもらって痛みが驚くほど改善したことにも驚きましたが、何事も親身に対応していただき、不安や疑問にも丁寧に答えてくださる姿が色んな施設も転々としてもう治らないと思い込んでいた私には涙が出るほど嬉しく感じました。
今では痛みも楽になって再発しないための体づくりを頑張っています。

これからも宜しくお願い致します。

ご利用者の紹介

年齢・性別 70歳代男性(静岡市)
診断名・症状 変形性膝関節症
時折出る膝の痛みを治したい、膝のケアの仕方を教えてほしい、痛みを予防したいなど
症状 同じ姿勢や深くしゃがんだ際に膝の内側が痛い、傷みが出たり治ったりを繰り返しているなど
発症からの期間 2020年ごろ
成果 膝可動域拡大(屈曲120°→Full)、股関節可動域拡大(屈曲100°→Full、内外旋20°→45°)、前屈時に地面に手がつくようになった、身体が軽くなった、外出頻度が増えたなど
ご利用プラン ボディケアコース

T-performanceのリハビリを受けた体験談

定年退職後からシルバー人材センターで働き始め、立ち座りなどの頻度が増えたためここ数年膝に痛みを感じるようになっていました。
整形外科も受診しましたが、リハビリはやらずに湿布と電気治療のみでもっとケアの仕方を教わりたいと思っていました。

身体のケアをしていただくと同時に自分の身体に合ったケアの方法を教えてもらえて、やる度に変化を感じるので自分でも頑張ろうと意欲が湧きました。

ありがとうございます。

変形性膝関節症でお悩みの方へ

変形性膝関節症は慢性進行性の疾患です。体力の低下や柔軟性の低下によって関節への負担が増大することで膝の軟骨や半月板が摩耗し、関節の変形や症状が進行してしまいます。症状の進行を食い止めるためにはリハビリや適度な運動が推奨されていますが、保険内でのリハビリでは制度上の問題などで十分な時間や質の確保が難しい場合も多くあります。

T-performanceでは、お客様の身体の状態や生活習慣に合わせて経験豊富な理学療法士が60分・90分・120分など、マンツーマンにて対応致します。
『趣味である〇〇を再開したい』『もっと〇〇を改善したい』といったお客様の想いに応えるため、施術や運動、エクササイズ、栄養指導など様々な視点から最大限の支援と生活指導などのご家族のサポートもさせていただきます。

症状の進行は歩行が困難になるなど、日常生活への影響は計り知れないものになります。
リハビリや運動を通して進行を遅らせたり、症状を改善させることが可能ですので、当事業で『ひとつ上のステージへ』着実に改善するリハビリを体感していただければと思います。