📅 最終更新日:2025.11.28

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🔵 はじめに


 

パーキンソン病は、加齢とともに進行する疾患というイメージが強いかもしれません。しかし実際には、「早期から適切なリハビリを継続できる環境を手に入れられるかどうか」が、その後の生活の質(QOL)に大きく影響します。

 

静岡市内でも、病院でのリハビリ期間が限られ、退院後の不安を抱える方や、動きづらさ・姿勢の崩れ・生活のしにくさに悩むご家族からの相談が増えています。

そうした状況の中で、静岡駅南口徒歩7分に拠点を構えるT-performanceでは、病院リハビリでは足りない部分にフォーカスした「専門リハビリ × 自律神経 × 栄養 × 運動」の統合アプローチを提供しています。

 

 

 パーキンソン病は、名前が知られているわりに、どんな病気か具体的に知らない方が多いようです。 そのため、自分の症状がパーキンソン病によるものとは気づかず、診断までにいくつもの病院を訪ね、その間に症状を悪化させてしまうケースが少なくありません。 早い段階で適切な治療を受けるためにも、パーキンソン病について知っておくことが大切です。

 

   

 全体の発症率は1000人に1~1.5人程度ですが、高齢になるほど発症率が高くなり、65歳以上では約100人に1人にのぼります。 発症のピークは50~60歳代ですが、40歳代からは注意が必要です(少数ですが20歳代、30歳代での発症もみられます)。

 

 

 

 

 

🔵 パーキンソン病とは?静岡市でも増えている理由


 

パーキンソン病は、脳の中で動作の調整に関わる「ドパミン」という物質が徐々に減少し、身体を思うように動かしづらくなる特性をもつ疾患です。脳から筋肉へ伝わる情報がスムーズに届かなくなることで、「動き出しに時間がかかる」「歩幅が小さくなる」「姿勢が前方に傾きやすい」といった変化が起こりやすくなります。また、ご本人は自覚していなくても、表情の動きが乏しく見えたり、声の張りが弱くなったりと、周囲の方が先に気づくケースも珍しくありません。

 

静岡市(駿河区・葵区・清水区)は高齢化率が全国平均よりやや高く、地域包括支援センターや医療職からも「パーキンソン病に関する相談が増えてきている」という声が聞かれています。その一方で、病院でのリハビリ期間が短縮傾向にあり、退院後のサポートや相談できる場所が見つけにくいという課題が存在します。

 

特に、
「歩くと不安があるが、病院に行くほどではないと思っている」
「動作がぎこちなくなってきたが、年齢のせいだと思って放置している」
このような状態で時間が経ってしまう方が多く、早い段階の違和感が見逃されやすいことが、地域特性として大きな問題となっています。

 

 

 

 

 

🔵 症状が進行する前に知っておきたい重症度分類


 

 

〈〈 ホーン・ヤールの重症度分類 〉〉

Ⅰ度: 体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがみられる。 体の障害はないか、あっても軽い。
Ⅱ度: 両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがみられる。
Ⅲ度: 小刻みに歩く、すくみ足がみられる。
Ⅳ度: 立ち上がる、歩くなどが難しくなる。
Ⅴ度: 車いすが必要になる。

 

パーキンソン病は進行が緩やかなケースが多く、日常生活の小さな変化が見過ごされがちです。

初期:歩けるが疲れやすい、細かい動作に違和感が出る

中期:歩幅が小さくなる、歩行中に立ち止まってしまう、転倒が増える

後期:立ち座りに介助が必要になる場面が増え、活動範囲が制限

 

T-performanceでは、変化が小さい段階から動作や生活環境を整理することで、負担を溜め込まない身体づくりを支援しています。症状が強くなってから始めるリハビリと、違和感の段階で始めるリハビリでは、後々の結果が大きく変わる可能性があります。

 

 

 

 

 

🔵 パーキンソン病にみられる代表的な症状


 

パーキンソン病の難しさは、ひとつの症状だけでは判断しづらい点にあります。多くの方は「歳だから仕方ない」と思い込み、気づいた頃には生活動作の工夫が必要な状態になっていることも少なくありません。

症状は、筋肉や関節の問題というより、脳と身体の情報伝達がスムーズに行われにくいことが背景にあります。

 

 

例えば、

▶︎ ふるえ(安静時振戦)

 静止時の振戦で、椅子に座って手を膝に置いている時や歩いているときに、手に起こります。 動かすとふるえは小さくなります。手足のふるえは初期の大きな特徴ですが、ふるえがまったく起こらない患者さんもいます。

 

▶︎ 筋強剛

 自分ではあまり感じませんが、他人が手や足、頭部を動かすと感じる抵抗を指しています。

 

▶︎ 無動​

 動きが遅くなることで、同時に細かい動作がしにくくなります。最初の一歩が踏み出しにくくなる「すくみ」が起こることもあります。

 

▶︎ 姿勢反射障害

 バランスが悪くなり転倒しやすくなることです。姿勢反射障害は病気が始まって数年してから起こります。 最初から起こることは無く、病気が始まって2年以内に姿勢反射障害が起こるときには、進行性核上性麻痺などの パーキンソン症候群の可能性があります。

 

 

▶︎ その他症状

 4大症状のほかに、便秘や排尿障害などの自律神経障害、食べ物がうまく飲み込めない嚥下(えんげ)障害、臭いが分かりにくくなる嗅覚障害、あるいは易疲労性(疲れやすいこと)やうつ症状がみられることもあります。 また姿勢反射障害との関連で、転倒を恐れて足がすくむことも少なくありません。

 

 これらの症状のうち、最も自覚しやすいのが①手足のふるえです。パーキンソン病の場合には、何もせずにじっとしている状態でふるえが起こるのが特徴の1つです。 また通常は、片方の手足からふるえがはじまり、両方の手足へと症状が進行します。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 なぜ早期リハビリが必要なのか


 

人間の動きは「脳 → 神経 → 筋肉」という一方向の流れではなく、身体から脳に戻る感覚情報が、次の動きを決める重要な役割を持っています。

 

この循環が崩れると、

少し動きづらい

→ 動かなくなる

→ 消費エネルギーが落ちる

→ さらに動けない

という負の連鎖が起こりやすくなります。

 

リハビリは単に運動をするのではなく、身体の“使い方そのもの”を再学習する作業と言えます。T-performanceでは、筋肉だけに注目するのではなく、

・どのタイミングで身体が止まるか

・どこに余計な力が入っているか

・呼吸や姿勢がどう影響しているか

といった、動作の背景にある仕組みから丁寧に整理することを大切にしています。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 T-performance(静岡市駿河区)で行うリハビリの特徴


 

病院と比較して、T-performanceが重視しているのは、症状そのものよりも身体が変化していく背景にアプローチする点です。

 

▶︎ 特徴①「脳と神経」の再教育

脊柱の動きや姿勢の癖を確認し、脳が動きをイメージしやすい状態をつくっていきます。これにより、「次の一歩」が出しやすい身体を整えていきます。

 

▶︎ 特徴②「身体の幹(コア)」の再構築

歩行や立ち座りは足だけの問題ではなく、胸郭・骨盤・肩・下肢がリズムよく連動する必要があります。力みなく動ける身体の準備は、転倒予防にも役立ちます。

 

 

▶︎ 特徴③「栄養 × 自律神経 × 代謝」の視点

便秘・睡眠の質・食欲の変化は、パーキンソン病の方に多い課題です。必要に応じて生活リズムや食事習慣の整え方を提案し、日常の過ごしやすさを高める視点を加えています。

 

 

▶︎静岡市でリハビリ先を選ぶ時のチェックポイント

 

✅ 担当者が国家資格を持っているか

✅ 神経疾患の特徴を理解したうえで評価ができるか

✅ ホームエクササイズや生活動作までサポートがあるか

✅ 利用者の生活背景に合わせた方法を提案してくれるか

継続的なリハビリほど、「どこで受けるか」ではなく「誰に相談できるか」が大切になります。

 

病院リハビリは制度の制限がある一方、自費リハビリは時間や内容の自由度が高く、生活に寄り添った支援がしやすい特徴があります。どちらが正解というものではなく、目的やライフスタイルに応じて併用することで、より良い結果につながる場合があります。

 

T-performanceでは、症状を表面的に見るのではなく、「なぜその動き方になるのか」を分解し、身体が納得できる使い方へ再整理していきます。原因が分かれば、無理のない生活改善につながりやすく、継続も現実的になります。

 

 

 

▶︎ ご家族が知っておくべき生活改善ポイント

ご家族ができる範囲のサポートは、特別なものではなく、生活の中の小さな習慣で十分です。

・朝にエネルギー源を少し摂る

・動作前に呼吸を整える

・生活動線をシンプルにする

こうした積み重ねは、ご本人の「できること」を守る力になります。

 

 

 

 

🔵 おわりに


 

 パーキンソン病は治療が難しい病気ですが、進行を遅らせたり、症状を軽減する運動療法はとても有効です。パーキンソン病を放置していると、からだの動きが次第に悪化してしまいます。 症状を少しでも改善するためには、日常生活では意識的にからだを動かすこと、また運動機能を回復させるリハビリを定期的に行うことが必要です。

 

 リハビリやセルフエクササイズにて継続的に身体を動かし、体力を維持・向上させることはパーキンソン病の進行を食い止める為にとても大切なことです。 激しい運動ではなく、散歩やストレッチなどの毎日継続できる運動や気分が落ち込むと姿勢も前かがみとなり、動作も遅くなるため気持ちを明るく保つことも重要です。 私たちが意欲を持って行動する時は脳内でドパミン神経が働いていると考えられています。睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなども症状を悪化させてしまう要因となり、日常生活の過ごし方も大事な治療ですので、是非工夫してください。

 

静岡市(駿河区・葵区・清水区)には、パーキンソン病に関する専門的な相談先が多くありません。T-performanceでは、歩行や姿勢の変化、生活のしづらさなどに対して、理学療法士が身体の状態を丁寧に確認しながらサポートしています。病院でのリハビリが終了して不安を感じている方や、日常動作について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

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📍 店舗情報

T-performance(ティーパフォーマンス)

静岡県静岡市駿河区森下町3-40 フレシールコート森下町506|JR静岡駅南口 徒歩7分

森下小学校正門前

 

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