📅 最終更新日:2026.01.01

静岡でパーキンソン病の専門リハビリ|リハビリ・コンディショニングラボ T-performance

 

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パーキンソン病で「今日は“動いていい日”」を見極める考え方(増補版)

パーキンソン病の生活期では、

「今日は休んだほうがいい日」を見極めることと同じくらい、

「今日は動いたほうがいい日」を適切に選ぶことが重要になります。

 

しかし実際の現場では、

  • 動けそうな感覚はあるが、不安が先に立つ

  • 過去に無理をして、翌日以降に大きく崩れた経験がある

  • 「動ける=動いていい」と判断してよいのか、自信が持てない

といった理由から、

本来は動いたほうがよい日であっても、判断がつかず見送ってしまう

という方が少なくありません。

 

静岡市でパーキンソン病の生活期リハビリに関わっていると、

「動ける日をうまく使えないこと」そのものが、

  • 活動量の低下

  • 生活範囲の縮小

  • 「自分はもうできない」という自己評価の低下

につながっているケースを数多く目にします。

 

動ける日を無理に増やす必要はありません。

しかし、動いてよい日を“正しく活かせない状態”が続くことは、生活期において静かに影響を積み重ねていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵「動ける」と「動いていい」は同じではありません


まず最初に押さえておきたい前提があります。

「動ける状態」=「動いていい日」

とは限りません。

 

パーキンソン病では、

  • 一時的に神経の反応が良くなっているだけ

  • 身体は動いているが、回復が追いついていない

  • 疲労や限界を感じ取りにくくなっている

といった状態でも、「見た目としては動けてしまう」ことがあります。

 

このときに

「今日は動けるから大丈夫」と判断してしまうと、

  • その日の夜に強い疲労が出る

  • 翌日に動きづらさが一気に増す

  • 数日単位で調子を落としてしまう

といった形で、後から影響が現れることがあります。

 

生活期では、

「その場でできたかどうか」よりも、「その後に崩れないか」まで含めて判断する視点が非常に重要になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵「動いていい日」に共通する身体の土台条件


 

臨床現場で身体を評価していると、「今日は動いていい日」と判断できる日には、いくつか共通する土台条件があることが分かります。

 

代表的なのは次のような状態です。

  • 朝起きた時点で、強いだるさや消耗感が前面に出ていない

  • 動き始めると、少しずつ身体が軽くなる感覚がある

  • 動作中に、反応の遅れや引っかかりが極端に増えない

  • 集中力がある程度保たれ、動作を意識できる

 

これらは、「絶好調」という意味ではありません。

 

むしろ、

身体が動きに対して“応答できる余力を残している状態”と捉えたほうが実情に近いと言えます。

 

逆に、

  • 動けてはいるが、頭がぼんやりしている

  • 動作が雑になりやすく、まとまりがない

  • 気力だけで身体を動かしている感覚が強い

といった場合は、表面的に動けていても、「動いていい日」とは言い切れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵「動き始めてからの反応」が重要な判断材料


 

生活期のパーキンソン病では、

動く前の感覚よりも、動き始めてからの身体反応のほうが、

判断材料として信頼できることが多くあります。

 

具体的には、

  • 動き始めて5〜10分ほどで、動作が安定してくる

  • 呼吸が深くなり、身体の力みが抜けてくる

  • 動きのリズムやテンポが整ってくる

こうした変化が見られる場合、その日は「動いていい日」である可能性が高くなります。

 

一方で、

  • 動くほど身体が重く感じられる

  • 動作が徐々にバラバラになっていく

  • 集中力が急激に落ちていく

といった反応が出る場合は、「動けるように見えているだけ」の可能性があります。

 

生活期では、

“動く前の意欲”よりも、“動いた後の身体の反応”を信頼する

という視点が、無理を防ぐ上で非常に重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵 前日の回復状況を無視しない


 

「今日は動いていい日かどうか」を判断する際、

その日の感覚だけで決めてしまう方は少なくありません。

 

しかし実際には、

  • 前日にどれくらい活動したか

  • 睡眠の質や回数はどうだったか

  • 食事量・水分量は足りていたか

  • 外出や人とのやり取りなど、刺激が多くなかったか

といった回復条件が、当日の動きやすさに大きく影響します。

 

前日を振り返ったときに、

「思った以上に消耗していそうだ」

「疲れが抜けきっていない気がする」

と感じる場合は、たとえ当日動けそうに見えても、動きすぎない判断が必要になることがあります。

 

動いていい日は、

「今日だけを切り取って決める日」ではなく、前後の流れの中で判断する日だと考えると、無理が起きにくくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵「動いていい日」でも“全部やる”必要はありません


ここで非常に大切なポイントがあります。

動いていい日=フルでやる日ではありません。

 

生活期のリハビリでは、

  • 歩行は行うが、距離は短めにする

  • 運動は行うが、回数や強度は抑える

  • 外出はするが、用事は一つに絞る

といったように、動く内容と量を調整することが前提になります。

 

動いていい日ほど、

「せっかく動けるから」と予定を詰め込みすぎてしまいがちです。

 

しかし、その積み重ねが、

  • 翌日を動けなくする

  • 調子の波を大きくする

  • 結果的に活動量を減らす

原因になることも少なくありません。

 

動いていい日は、

「動いて回復につなげられる日」であって、「限界まで使い切る日」ではないという視点を持つことが重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵「動いていい日」を一人で判断し続けないために


 

ここまで読んで、

「毎日これを一人で判断するのは正直つらい」と感じた方もいるかもしれません。

その感覚は、とても自然です。

 

調子の波がある中で、

動く・休む・調整する判断を一人で背負い続けることは、身体以上に心を消耗させます。

 

静岡市でパーキンソン病の生活期リハビリを行うT-performanceでは、

その日の身体反応・疲労・自律神経の状態を一緒に整理しながら、

  • 今日はどこまで動いていいか

  • 今日は何を控えるべきか

  • 今日はどう回復につなげるか

を共有する支援を行っています。

 

生活期におけるリハビリは、「頑張れる日を増やすこと」ではありません。

 

判断を間違えない日を増やすこと。

それが、結果的に安定した生活と、無理のない継続につながっていきます。

 

 

 

 

 

🔵 最後に


 

パーキンソン病の生活期リハビリで、本当に難しいのは、運動メニューを覚えることでも、毎日続ける意志を持つことでもありません。

多くの方が悩み続けているのは、

「今日はどう判断すればいいのか」という問いそのものです。

 

・今日は動いたほうがいいのか

・休んでも大丈夫なのか

・どこまでやっていいのか

・昨日と同じ判断でいいのか

この判断を、毎日一人で抱え続けることが、身体だけでなく、心の消耗につながっているケースを、静岡市でパーキンソン病の生活期リハビリに関わる中で数多く見てきました。

 

T-performanceが大切にしているのは、「頑張れる日を増やすこと」ではありません。

調子の波があることを前提に、その中でも生活が崩れない“判断の軸”を一緒に作ることです。

動く日があってもいい。

休む日があってもいい。

調整が中心の週があっても構いません。

 

それらを「失敗」や「後退」として扱わず、身体の反応として整理し、次につなげられるかどうか

そこに、生活期リハビリの本質があると考えています。

 

このパーキンソン病リハビリシリーズでは、T-performanceが現場で実際に共有している視点をもとに、

朝の不調と、1日の立ち上げ方

調子の良い日・悪い日に振り回されない考え方

「今日は休んでいい」と判断する基準

「今日は動いていい日」を見極める視点

動いていい日に、あえて避けたい行動

動く・休む・調整するを週単位で捉える生活期リハビリ

といったテーマを、単なる方法論ではなく、「判断の整理」という形でお伝えしています。

 

どれか一つだけを守れば良くなる、という内容ではありません。

しかし、これらの視点を知っているかどうかで、日々の迷いの量や、崩れ方は大きく変わってきます。

 

もし今、

・毎日の判断に疲れてしまっている

・頑張ったあとに必ず調子を崩してしまう

・「これで合っているのか分からない」状態が続いている

 

そんな感覚があるなら、それは努力不足ではなく、判断を一人で背負いすぎているサインかもしれません。

 

T-performanceでは、

運動・動作・姿勢の評価だけでなく、その日の身体反応、疲労、自律神経の状態を踏まえながら、

「今日はどの位置づけの日か」

「今週はどんな流れになっているか」

を一緒に整理する生活期リハビリを行っています。

 

生活期のリハビリは、一人で耐え続けるものではありません。

 

迷いながらでも、崩れない流れを作っていくこと。

それが、T-performanceが目指している生活期リハビリのかたちです。

 

このシリーズが、

日々の判断に追われる生活から一歩離れ、「自分の身体と、どう付き合っていくか」を考えるひとつの支えになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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