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練習をしているのに思うような結果が出ない。
試合の後半で体が動かなくなり、集中力も切れてしまう。
疲労がなかなか抜けず、体のキレが戻らない。
こうした経験は、多くのアスリートにとって共通の悩みです。
このときに「自分の努力が足りない」と考えて練習量を増やす人は少なくありません。
しかし、その背景には単なる練習不足ではなく、代謝の準備が整っていないことが隠れています。
代謝とは「エネルギーを生み出す → 体を修復する → さらに強くなる」という一連の循環です。
この循環がスムーズに回って初めて、日々の練習は身となり、試合で最大限の力を発揮できるようになります。
逆に、この循環が滞ると「練習しているのに伸びない」「疲れが残る」という状態に陥ります。
Contents
🔵 代謝とは何か?
代謝とは、体の中で行われているあらゆるエネルギーのやりとりを指します。
具体的には2つの働きがあります。
▶︎ 異化(分解):
糖や脂質を分解し、ATPというエネルギー通貨を生み出す。これがあるから走れる・跳べる・打てる。
▶︎ 同化(合成):
生み出したATPを使って、筋肉やホルモンを作り、壊れた組織を修復し強化する。これがあるから翌日も練習ができ、少しずつ成長できる。
試合や練習の場で力を出すのも代謝であり、その後に体を回復させてさらに強くするのも代謝です。
つまり、代謝が正しく働かなければ「力を出すこと」と「成長すること」の両方が成立しないということです。
▶︎「異化」と「同化」―競技場面での具体例
項目 | 目的 | 競技場面の例 | うまく回っているサイン |
---|---|---|---|
異化(出力) | 素早くエネルギー供給 | スプリント・ラリー・カウンター | 立ち上がりでキレが出る/反復ダッシュが効く |
同化(回復・強化) | 破壊→修復→超回復 | 練習後の修復・睡眠中の合成 | 翌日に重さが残らない/週を跨いで伸びる |
▶︎代謝についての投稿はこちらを参考にしてみてください✨
🔵 なぜ「代謝=運動」ではない?
「代謝」という言葉を聞いたときに、多くの人は「運動すれば代謝が上がる」と考えがちです。
しかし実際には、運動によるエネルギー消費は1日のごく一部にすぎません。
1日のエネルギー消費を見てみると:
📌 基礎代謝(呼吸・体温維持・内臓活動など)…60〜70%
📌 活動代謝(練習・日常生活での運動)…20〜30%
📌 食事誘発性熱産生(食事の消化・吸収)…10%
つまり、最も大きな割合を占めるのは基礎代謝です。
運動で体を追い込む前に、この基礎代謝が整っていなければ、エネルギーの回り方そのものが不十分になり、成果が出にくくなります。
基礎代謝が高いと:
◯疲労が抜けやすい
◯練習効果が積み重なりやすい
◯怪我や不調からの回復もスムーズ
逆に基礎代謝が低いと:
◯ 練習してもパフォーマンスが伸びない
◯ 疲労が慢性化する
◯ 怪我が増える
▶︎表1|1日のエネルギー消費と“上げるレバー”
区分 | 概要 | 目安割合 | 改善の主レバー |
---|---|---|---|
基礎代謝 | 体温維持・臓器機能 | 60–70% | 睡眠・栄養(PFC)・自律神経・歩行で底上げ |
活動代謝 | 練習・仕事・日常活動 | 20–30% | 練習設計・NEAT(日常の歩数) |
食事誘発性熱産生 | 消化吸収のコスト | ~10% | タンパク摂取、食事回数、過度な断食回避 |
▶︎表3|“代謝の準備不足サイン”チェック(自己診断)
サイン | 週の頻度 | 該当(✓) |
---|---|---|
起床時心拍が平常より+5bpm以上が2日続く | 回 | |
睡眠7h未満 or 中途覚醒が多い | 回 | |
練習序盤で脚が重い/後半に集中が切れる | 回 | |
食後の強い眠気・甘味渇望が頻発 | 回 | |
風邪様症状・微熱・むくみが増えた | 回 |
✓が3つ以上:まず“整える”介入を優先(睡眠・歩行・呼吸・栄養の順)
👉 練習量よりも、まず基礎代謝を整えることが結果を出すための最短ルートなのです。
🔵 整えるべき3要素
基礎代謝を整えるためには、次の3つが特に重要です。
① ミトコンドリア:エネルギー工場
細胞の中でATPを作り出す「工場」のような存在。ミトコンドリアが多く元気に働くほど、持久力が増し、回復スピードも早まります。
② 血流と呼吸:酸素と栄養の配送路
酸素や栄養が届かない状態では、どんなに練習しても力は出ません。呼吸の浅さや姿勢不良は、配送路の渋滞を起こし、代謝を大きく下げてしまいます。
③ 自律神経:ON/OFFの切り替えスイッチ
練習で力を発揮するにはON(交感神経)が必要ですが、回復するためにはOFF(副交感神経)に切り替わることが欠かせません。この切り替えが乱れると「頑張っても疲労が残る」状態に。
▶︎ 表4|3要素の“よくある崩れ”と即効レバー
要素 | 典型的な崩れ | パフォーマンス影響 | 今すぐできる介入(10–15分) |
---|---|---|---|
ミトコンドリア | 朝イチだるい/長時間でガス欠 | 後半の粘り低下 | 朝ウォーク10分+朝食に炭水化物を戻す |
血流・呼吸 | 浅い胸式/猫背 | 出力・判断の鈍化 | 吸4・吐8×5呼吸+胸郭・股関節モビリティ |
自律神経 | 常時ON/寝つき悪い | 回復遅延・筋分解 | 就寝90分前デジタルOFF+温シャワー+呼吸 |
👉 この3要素は、すべてのアスリートに共通して「整えるべき代謝の土台」です。
🔵 競技別に見る「代謝の重点」
競技特性によって、どの代謝要素を優先的に整えるかは変わります。
◯ 持久系競技(マラソン・自転車など)
→ 酸素を効率的に使うために、ミトコンドリアが特に重要。代謝が整った選手ほど最後まで粘れます。
◯ 瞬発系競技(短距離・投擲など)
→ ATP回復の速さや乳酸処理能力がカギ。代謝が整っていれば、爆発力を繰り返し発揮できます。
◯ 球技系競技(サッカー・バドミントンなど)
→ 短いスプリントと休息を繰り返すため、自律神経の切り替えとミトコンドリアの両方が求められます。整っていれば、後半でも集中力を維持できます。
▶︎ 表5|競技×代謝重点のマトリクス
競技群 | 最優先 | 次点 | 指標の例(現場で追える数値) |
---|---|---|---|
持久系(マラソン/自転車) | ミトコンドリア | 呼吸・血流 | 起床時心拍(RHR)、主観的疲労(RPE)、週歩数 |
瞬発系(短距離/投擲) | 自律神経ON/OFF | 呼吸・血流 | スタート反応の安定、睡眠効率、起床時硬さ |
球技系(サッカー/バド/バスケ) | 切替速度(自律神経) | ミトコンドリア | 後半スプリント回数、決定局面の集中度、間欠走の心拍回復 |
目安:RHRが7日移動平均より+5〜8bpmは「整える日」に回す、HRVが-10%は高強度回避(可能であれば計測アプリで)
👉 種目は違っても、共通して言えるのは「代謝の準備が整っているかどうか」が勝負を分けるということです。
🔵 なぜ“歩くこと”から始めるのか
代謝を整える最もシンプルで効果的な方法が「歩くこと」です。
いきなり高強度のトレーニングを行うのではなく、まず歩いて代謝のスイッチを入れることで、全身の循環がスムーズになります。
歩くことで得られる効果は:
◯ ミトコンドリアの活性化 → エネルギーを効率的に作れる体に
◯ 自律神経のリズム調整 → ONとOFFの切り替えがスムーズに
◯ 血流改善 → 酸素と栄養が全身に行き渡る
特に「朝の10分ウォーキング」は、体内時計を整え、セロトニン分泌で集中力を高めます。
これはウォームアップの延長であり、試合や練習前の“点火プラグ”として非常に有効です。
▶︎ 表6|朝10分ウォーク・プロトコル(誰でも実装OK)
分 | 行動 | ねらい |
---|---|---|
0–2 | 姿勢リセット(胸郭を上に/骨盤ニュートラル) | 呼吸路の確保 |
2–7 | 普段の+1段階の速歩(会話できる強度) | ミトコンドリアON/自律神経整流 |
7–9 | 吐気長め(吸4:吐8)で歩く | 迷走神経優位→落ち着きと集中 |
9–10 | 止まらず肩回し+股関節サークル | 血流のまま練習へブリッジ |
▶︎ 表7|導入フェーズ(2週間ロードマップ)
週 | 目標 | 成功基準 |
---|---|---|
1週目 | 平日3回、朝10分ウォーク | 3/5達成+RHR安定 |
2週目 | 平日4回+試合/練習日の軽歩5分 | 4/5達成+練習序盤の“軽さ”体感 |
🔵 まとめ
代謝を整えるとは、「歩く → 食べる → 休む → 鍛える」の順番を守ることです。
練習やトレーニングだけに力を注ぐと、この循環は崩れ、疲労や怪我が増えてしまいます。
代謝のサイクルを正しく回せば:
◯ 練習効果が積み重なりやすい
◯ 疲労が翌日に残りにくい
◯ 集中力と粘りが試合後半まで持続する
▶︎ 表8|よくある誤解と修正
誤解 | 実は… | 修正アクション |
---|---|---|
筋トレを増やせば代謝が上がる | 土台が崩れたままは逆効果 | まず睡眠×歩行×呼吸を2週間 |
朝は食べない方が脂肪が燃える | ガソリン不足で出力も回復も低下 | 練習日だけでも炭水化物を戻す |
疲れている時こそ走り込む | 代謝はさらに乱れ、怪我リスク↑ | RHR+5bpmの日は整える日に |
努力しても成果が出ないとき、それは「努力が足りない」のではなく「代謝の準備が整っていない」だけかもしれません。
代謝を味方につけることが、練習を報われるものにし、結果を引き寄せる最大のポイントです。
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