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どれだけ練習しても、思うように成果が出ない。
その原因は、量ではなく“代謝が働く状態”をつくれていないことにあります。
筋肉・神経・呼吸・体温——これらが連動した瞬間、
トレーニングの効果は一気に跳ね上がります。
この章では、「代謝が最大限活きるトレーニング設計」を科学と現場の両視点から解説します。
➡️第1章『代謝を整える食事術|トレーニング効果を最大化する“エネルギーの設計図”』
Contents
🔵 はじめに:出力よりも「準備力」が結果を決める
多くの選手は「もっと強く」「もっと速く」と、
トレーニング強度を上げること=成長だと考えがちです。
しかし実際には、
代謝を動かす土台が整っていない体で強度を上げても、燃料が燃えずにオーバーヒートするだけ。
代謝を上げる鍵は“強く動くこと”ではなく、
「エネルギーを使える状態にしてから動くこと」です。
それを支えるのが、「順序に沿ったトレーニング設計」。
呼吸・安定・可動・出力――この4つの段階を整えることで、
神経・筋・代謝がようやく「同じ方向を向く」ようになります。
🔵 トレーニング4ステップの黄金循環
▶︎ Step 1|呼吸ドリル:代謝のスイッチを入れる
呼吸は、代謝と神経をつなぐ最初のスイッチ。
横隔膜がうまく動かないと、酸素が全身に回らず、乳酸が溜まりやすくなります。
→ 「息が浅い=酸素不足=代謝低下」という構図です。
🔹例:90/90呼吸、クロコダイルブリージング
→ 胸郭の動きを取り戻し、ミトコンドリアへの酸素供給を改善。
呼吸を整えるだけで、体温が上がり、末梢の代謝も活性化します。
これは最もシンプルで、最も見落とされがちなウォーミングアップです。
▶︎ Step 2|スタビリティ(安定性):軸を作り、出力を通す
安定性は“エネルギーの通り道”。
骨盤や肩甲帯がブレると、筋出力が逃げ、代謝の効率も下がります。
例えば、スクワットで膝が内に入る選手は、
大腿四頭筋ばかり使い、臀筋群が働かずに燃費の悪い体になります。
🔹例:デッドバグ、プランク、サイドブリッジ
→ 深層筋群(コア)を使い、呼吸と連動した安定性を作る。
安定した“軸”は、代謝面ではATP産生の無駄を減らす効果があります。
つまり「エネルギーが漏れない体」です。
▶︎ Step 3|モビリティ(可動性):関節を滑らかにして“燃焼効率”を上げる
可動域が狭いと、動作がぎこちなくなり、筋の収縮効率が落ちます。
結果として「動いても燃えにくい体」になります。
🔹例:スパイダーマンストレッチ、ヒップローテーション
→ 関節包・筋膜・神経の滑走性を高め、代謝の流れをスムーズに。
ここで重要なのは、「柔らかくする」のではなく
“使える範囲を広げる”ということ。
モビリティが整うと、血流も改善し、
脂肪燃焼や乳酸除去の効率も高まります。
▶︎ Step 4|パワートレーニング:正しい順序で出す“質の高い出力”
最後に行うのが出力フェーズ。
ここでは「どれだけ強く動くか」ではなく、
“整った体でどれだけスムーズに力を伝えられるか”がテーマです。
🔹例:メディシンボールスロー、ジャンプスクワット
→ 呼吸・安定・可動が整った上で出す力は、代謝効率が最大化。
結果、同じ強度でも「疲れにくい」「フォームが崩れない」体になります。
つまり、出力=代謝の表現なのです。
🔵「強度を上げる」のではなく「燃やせる体を作る」
代謝が整った状態では、
筋肉が酸素を効率的に取り込み、糖質と脂質をバランスよく燃焼できます。
逆に、準備不足のまま高強度に入ると、
解糖系優位(糖ばかり使う)→乳酸蓄積→疲労感・パフォーマンス低下の悪循環になります。
この違いは「トレーニング内容」ではなく「入り方」で決まります。
▶︎ 競技別アプローチ(現場対応)
| 競技タイプ | トレーニング重点 | 狙い |
|---|---|---|
| 🏃♀️ 持久系(マラソン・トライアスロン) | 呼吸+スタビリティ | 長時間動作中のフォーム維持・酸素効率UP |
| ⚡ 瞬発系(短距離・投擲) | モビリティ+神経出力 | 筋出力速度と反応性の向上 |
| ⚽ 球技系(サッカー・バドミントン) | アジリティ+軸安定 | 方向転換・着地安定・疲労耐性UP |
「整えるトレーニング=出力の土台を磨く作業」
トレーニングとは、“燃える体”を作るための技術練習でもある。
▶︎ 現場ストーリー
高校バドミントン選手(18歳・男子)
以前は「とにかく走り込み」でパフォーマンス強化を狙っていたが、
試合後半の動きが重く、足が止まりやすかった。
トレーニング前に「呼吸+スタビリティ+モビリティ」の順で15分導入したところ、
試合後の乳酸値が15%低下、終盤のスプリント回数も増加。
「整えてから動く」ことで、同じ練習が“効く”ようになった例。
🔵 まとめ:「順序」を守る者が代謝を制す
代謝を高めるトレーニングとは、
体のスイッチをONにする準備→安定→可動→出力の順序を守ること。
この順序を整えれば、
疲れにくく、怪我をしにくく、そして練習の再現性が高まります。
「燃える体は、順序から生まれる。」
これがT-performanceのトレーニング哲学です。
➡️ 第3章『代謝を回すセルフケア習慣|“整える人ほど伸びる”の理由』
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