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Contents
🔵 脳卒中とは「動かし方を失う病気」であり、取り戻せる病気である
脳卒中は、ある日突然、私たちの日常を大きく揺さぶります。
それまで当たり前にできていた動作が急にできなくなる。
顔が動かしにくい、手に力が入らない、思うように歩けない、言葉が出てこない。
一見すると「身体が壊れた」ように感じますが、実際にはそうではありません。
壊れているのは“身体”ではなく、脳から身体へ命令を届ける情報のルートです。
脳は、私たちの身体のあらゆる行動をコントロールしています。
コップを持つという、ごく当たり前の行為ひとつでも、脳は数多くの作業をこなしています。
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どこにコップがあるか認識する
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手をどれくらいの軌道で伸ばすか判断する
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どの筋肉を使うか選択する
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どの程度の力で握るか微調整する
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重心を保ちながら姿勢を安定させる
これらが一瞬のうちに行われているから、私たちは自然に日常動作ができています。
脳卒中が起きると、この“情報の通り道”が途切れたり、遠回りになったりします。
結果として、筋肉そのものは存在しているのに、「どう動かすか」がわからない状態になるのです。
つまり脳卒中は、
「動けなくなる病気」ではなく「動かし方が一時的に失われる病気」。
そして、これは決して“元に戻らない”ことを意味しません。
脳には、新しいルートをつくり直す能力――神経可塑性(Neuroplasticity)があります。
失われた路が使えなくなったなら、脳は別の路を探し、新しい道を育てていく力を持っています。
この“再構築する力”こそが、退院後のリハビリに希望がある最大の理由です。
🔵 脳卒中後の身体は「見えないところ」で大きく変化している
発症後の身体は、外見からわかる麻痺だけで判断できるほど単純ではありません。
多くの方が、退院後すぐに次の壁に直面します。
「動きたいのに動けない」
「疲れてしまい、続けられない」
「動き方がわからない」
この状態が続くと、生活全体の活動量が落ち、身体の内部では次のような変化が進んでいきます。
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筋肉量の低下(サルコペニア)
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関節の硬さ・可動域低下
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体力の低下による疲労感の増大
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食欲低下 → 栄養不足 → 筋力・気力の更なる低下
特に注意したいのが「低栄養」です。
脳卒中後の身体は、思っている以上に多くのエネルギーを必要とします。
歩くだけで、健常時より数倍のエネルギー消費が起こります。
家の中を移動するだけでも、脳は膨大な“情報処理”を行い、身体は全力でその命令に応えようとしています。
にもかかわらず、多くの方は「食事量が落ちる」方向に向かいます。
疲れやすい、嚥下が不安、食欲が湧かない、太りたくない…
さまざまな理由がありますが、結果として“燃料不足”となります。
燃料不足の身体では、
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動きがぎこちなくなる
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リハビリの吸収力が落ちる
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集中力が続かない
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歩くたびに疲れが増す
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気力が湧かなくなる
という状態が次々に起こります。
本人は「努力が足りない」と感じがちですが、多くの場合、原因は努力ではなく エネルギー不足(栄養) にあります。
身体は、食べた栄養を材料にして回復します。
栄養が足りなければ、脳に新しい回路をつくる材料も、筋肉を維持する材料も届きません。
つまり、“栄養の改善なしに回復は成立しない”というのが、脳卒中後の回復における最も大切な視点です。
🔵 回復が止まるのは「努力不足」ではなく「順番の誤り」

脳卒中後のリハビリで、最も多い誤解があります。
「もっと頑張れば良くなるはず」という考えです。
もちろん努力は大切ですが、それ以上に重要なのは“順番”です。
発症後の身体は、エンジンが冷え切った状態の車によく似ています。
準備なしでアクセルを踏んでも、前に進むどころか故障を招いてしまう。
脳卒中後の身体に必要なのは、「動く準備を整えること」です。
T-performanceでは、次の順番を絶対に崩しません。
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呼吸を整える(神経系の緊張を下げ、スイッチを入れる)
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姿勢と軸をつくる(重心を安定させ、体幹を起動)
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軽い刺激で体幹に“目覚め”を与える
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準備が整った状態で動作・歩行へ進む
この順番が守られたとき、身体は最も効率よく動き始めます。
逆に、順番が崩れると、
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力が入りっぱなしで動きが硬い
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姿勢が安定せず、ふらつきやすい
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歩行のタイミングが乱れる
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すぐに疲れて続かない
といった問題が必ず起こります。
努力ではなく、順番の問題です。
正しい手順に戻すだけで、多くの人が驚くほど動きやすさを取り戻します。
🔵 栄養は“回復の材料”であり“動くための燃料”である
脳卒中後のリハビリは「動くこと」だけに意識が向きがちですが、実際には “動く前に必要なもの” の方がはるかに重要です。
それが 栄養 です。
脳卒中後の身体は、健常な状態と比較すると、歩くだけで2〜3倍のエネルギーを使っています。
なぜなら、脳が失われた回路の代わりに別のルートを探しながら動かしているからです。
つまり、同じ“10m歩く”でも、脳も身体もフル稼働している状態 なのです。
▶︎ ところが、現実はどうか
多くの方がこうおっしゃいます。
「太りたくないので朝食は抜いています」
「糖質はよくないと聞いて…」
「食べると疲れるので少なめにしています」
この判断は、“健康な人”には合っていても、脳卒中後の身体には合いません。
身体が必要としているのは「軽い食事」ではなく、“回復を支える材料と燃料” です。
▶︎ 栄養が不足すると何が起きるのか?
栄養不足の状態では、次の現象が起こります。
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足に力が入りにくい
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歩くとすぐ疲れる
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ふらつきやすくなる
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リハビリの途中で集中力が切れる
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気持ちはあっても身体が動かない
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休んでも疲れが抜けにくい
努力や気合いの問題ではありません。燃料切れの車を押し続けている状態 なのです。
▶︎ 三大栄養素(PFC)のどれが欠けても回復は進まない
脳卒中後の回復を支える栄養素は次の3つです。
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炭水化物(糖質):脳と神経の唯一のエネルギー源
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タンパク質:筋肉と神経伝達物質の材料
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脂質:ホルモンや細胞膜の材料
たとえば炭水化物が不足すると、脳は指令を出す“電気信号”をつくれなくなります。
タンパク質が不足すると、筋肉が減り、歩くための土台が崩れます。
「食べられないから動けない」のではなく、“食べていないから動けない” のです。
T-performanceでは、運動だけでなく、その人の食事量・代謝・嚥下機能まで丁寧に確認し、“動ける身体づくりの食事” をご提案します。
🔵 自律神経は“身体のスイッチ”。やる気より先に整えるべき理由
脳卒中後の方が共通して悩むことがあります。
「朝が固まって動けない」
「午前中は調子が悪い」
「午後になると疲れが一気に来る」
これらは、麻痺の程度や筋力の問題だけではありません。
自律神経の切り替えがうまくいっていないことも影響しています。
▶︎ 朝、“身体のエンジン”が温まっていない
健康な身体なら、朝になると自然に
・血圧が上がり
・体温が上がり
・筋肉が動く準備を始め
・姿勢が安定する
こうして一日のスタートを切ります。
しかし脳卒中後は、この自動切り替えが遅れたり止まったりしてしまいます。
つまり、エンジンが冷えたままの車を走らせている状態。
そのまま歩行訓練を始めれば疲れるのは当然です。
▶︎ だから必要なのは「やる気」ではなく「整える時間」
自律神経を整えるために必要な準備はシンプルです。
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深くゆっくりした呼吸で神経を整える
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姿勢の軸を整える(骨盤・胸郭)
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軽い体幹刺激で“動きの回路”を起動する
この準備が整えば、歩行も立ち上がりも、驚くほど自然に動き始めます。
T-performanceではリハビリを始める前に必ず「呼吸 → 姿勢 → 体幹 → 動作」の順番を踏みます。
回復しやすい身体を作ってから動くことが、脳と神経、筋肉に正しい学習させ、成果を最大化するためにとても重要なプロセスになります。
🔵 運動は“筋トレ”ではなく、脳の“再教育”である
脳卒中後のリハビリは、単に身体を動かし、筋肉を鍛えればいいというものではありません。
動きに対する脳と神経や筋肉の情報交換をスムーズにする脳の再教育としてとても重要な時間になります。
▶︎ たとえば「歩く」という動作の裏側では…
普段私たちが何気なく行なっている歩行は、実はとても複雑な動きなんです。
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足を出すタイミング
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重心を移す
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体幹で姿勢を保つ
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腕と脚を連動させる
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足底の感覚でバランスをとる
これらの情報が、脳で統合され、動作を成立させるために必要な伝令を神経や筋肉に送り返すことでスムーズな歩行が成立しています。
脳と神経、筋肉、関節間でスムーズな情報交換が出来ないと、歩行は崩れ、ふらつきや転倒の原因となってしまいます。
▶︎ 脳は「正しく使った回数」だけ成長する
よくカウンセリングの段階で一日1万歩歩いている、毎日100回以上運動しているというお言葉を耳にします。
運動を習慣化するということはとても重要なことですが、運動脳の可塑性(回路を作り直す力)は、雑にたくさん動いても強化されません。
それどころか、逆に身体の緊張を高めてしまい、動きづらさや疲れやすさを助長してしまうことにもつながってしまいます。
大事なのは、“何を意識してどう動いたか”です。
正しい刺激が入った瞬間、脳は「これだ」という感覚を掴みます。
そして、この“成功体験”が回復のスピードを加速させます。
▶︎ 歩行練習がうまくいかない理由の多くは「順番が崩れている」
運動する際には何を意識してどう動かすかも重要ですが、その前に今から動くぞという土台作りも必要になります。
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体幹が働いていない
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呼吸が浅い
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栄養不足で集中力が落ちている
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自律神経のスイッチが入っていない
この状態で歩行訓練しても、脳は「正しい歩き方」を学べません。
ウォーミングアップをせずに運動すると身体がうまく動かないーー
朝食を抜くと、なんとなく集中できない、イライラするーー
長時間座った後は体が動かないーー
こんな経験ありませんか?
これらは全て身体を動かすための『準備』が足りていないんです。
だからこそT-performanceでは、「準備」→「学習」→「繰り返し」の順番を徹底し、脳が理解しやすい環境を整えます。
🔵 家族の関わり方に“正解”はありません
─ 生活が成り立つために必要な手助け、それ自体が大切な支えです ─
脳卒中になると、本人だけでなく家族の生活も大きく変わります。
そして現実には、家族の手助けがなければ生活そのものが成り立たない方も多くおられます。
- 一人での移動が不安
- 支えがないと転倒の危険が高い
- 着替えやトイレ、食事動作に介助が必要
- 認知機能の低下で見守りだけでは成立しない
こうした状況は珍しいことではなく、むしろ日常的に見られます。
その中で家族が必死に支えている姿を、私たちも現場で何度も目にしてきました。
まずお伝えしたいのは、「手伝っていること自体が悪いわけでは決してない」ということです。
生活を守るための介助は、それだけで十分すぎるほど大切な支援です。
▶︎ “全部手伝うしかない日”があってもいい
病状の波、体調、時間帯…
脳卒中後の状態は本当に揺れ動きます。
朝は動けないけれど午後はできることが増える日
昨日はできたのに今日はまったく動かない日
疲れがたまると何もできなくなる日
これは本人の努力不足ではなく、脳の状態が日によって大きく変わるからこそ起こる自然な現象です。
だからこそ、“今日は全部手伝わないと無理だな”という日があって当然ですし、家族が悪いわけでもありません。
▶︎ 「手伝うこと」と「奪ってしまうこと」は違う
では、どうすればいいのか。
大切なのは、“本人ができる部分だけは残してあげる”という小さな視点です。
例えば…
- 靴下を履くのは難しくても、足を出してもらう
- 食事動作全介助でも、最初の一口だけ自分で口に運ぶ
- 歩行介助が必要でも、方向を決めるのは本人
- 立ち上がりは支えるけれど、立ち上がる“意図”は本人に確認する
これらは、「動作を奪わない」ための、ほんの小さな工夫です。
できることが少なくても、“自分で動こうとする機会”が1日の中に1回あるだけで、脳は回復のスイッチを入れます。
▶︎ 家族が背負いすぎないためにも必要な視点
介助が続くとどうしても疲れが溜まり、
「もっと頑張らせたほうがいいのかな…」
「全部手伝ってしまっているのが良くないのかな…」
と、自分を責めてしまう家族も多くおられます。
しかし、生活を守るための介助は“必要な支援”であって、過保護ではありません。
そして、その中でほんの少し“本人が関われる余白”を作ること。それだけで十分に回復の支えになります。
特別なトレーニングや高度な知識ではなく、日常生活のほんの数秒の関わりが、脳にとっての大きな刺激になります。
▶︎ T-performanceでは、「ご家族の生活も守る」ことを大切にしています
私たちが支援したいのは、本人だけではなく、支えている家族の安心も含めてです。
- どこまで手伝って大丈夫か
- どの場面なら“任せられる”のか
- どんな声かけが本人を追い詰めず、力を引き出すのか
- 家族が疲れ切らないために、何を減らすべきか
こうしたことを、実際の生活環境・性格・体力に合わせて一緒に整理していきます。
脳卒中の回復は、一人では進みません。
家族がいてくれること自体が、とても大きな力です。
そしてその家族が少しでも安心して関われることが、回復の循環をつくります。
🔵 脳卒中の再発は“突然”ではありません
─ 小さな不調や生活習慣の積み重ねが、ゆっくりと身体に蓄積していきます ─
脳卒中の再発は、多くの方が感じるような「突然の出来事」ではありません。
むしろ、日常生活の中に潜む小さな変化が少しずつ積み上がり、気づかないうちに血管へストレスを与え続けた結果として起こります。再発の背景には、大きな異変ではなく「わかりにくい不調」が静かに進行しているケースがほとんどです。
▶︎ 食事量の低下は、気づきにくい最大の危険因子
脳卒中後は、体力低下や食欲のムラ、嚥下への不安などが重なり、自然と食事量が少なくなる傾向があります。本人は「食べられているつもり」でも、実際には必要量を大きく下回っていることが非常に多いのです。
食事量が不足すると、血管を修復する材料が不足し、血糖値の変動が大きくなり、筋肉は日を追うごとに痩せていきます。筋肉が少なくなると動作の負担が増し、疲れやすくなり、さらに動けなくなるという悪循環が始まります。
特にたんぱく質不足は、筋肉が落ちるだけではなく、体が糖をうまく利用できなくなることで血糖値が乱れやすくなり、血管壁にストレスを与え続けます。脳卒中後に体重が減っていくのは「年齢相応の変化」ではなく、身体の内部でエネルギーが足りず、血管が消耗しているサインでもあります。
▶︎ 水分不足は血液を“濃くし”、血管に負担をかける
水分が足りない状態が続くと、血液は粘度を増して流れにくくなり、細い血管を通るときに大きな負担がかかります。特に朝は自然と脱水気味になりやすく、「朝だけ体が重い」「ふらつく」「頭がぼーっとする」といった症状が出る方が多いのは、このためです。
脳へ届ける血流が十分に確保されていないために起こる、れっきとした循環の問題です。
▶︎ 活動量の低下は“血流の低速化”を進行させる
脳卒中後は、動作への恐怖や疲労の感じやすさから活動量が減りがちですが、その積み重ねが血流を遅くし、血圧を不安定にし、筋肉量を減らしていきます。転倒リスクも高まり、さらに動けなくなるという悪循環が起こります。
ただし、ここで誤解してほしくないのは「激しい運動は必要ない」ということです。短時間の歩行、椅子からの立ち上がり回数を1回増やす、座ったままの足踏みなど、ごく軽い刺激でも血管は良い変化を記憶します。
血流は、わずかな積み重ねで大きく変わります。
▶︎ 睡眠不足と生活リズムの乱れは、自律神経を不安定にする
睡眠が浅い日が続いたり、生活リズムが乱れたりすると、自律神経がうまく働かず、血圧が乱れやすくなります。また、夜更かしや昼夜逆転が習慣化すると、血圧の上下動が激しくなり、血管には常に負担がかかった状態となります。
▶︎ 再発予防とは、“生活の微調整”を毎日積み重ねること
脳卒中の再発を防ぐうえで最も重要なのは、難しい医療知識ではありません。日々の生活の中で「小さな整え方」を習慣化することです。
食事をしっかり摂り、水分をこまめに補い、無理のない範囲で身体を動かし、朝の切り替えを整え、夜はしっかり眠る――この一つひとつは些細な行動に見えますが、確実に血管の状態を良い方向へ導いてくれます。
脳卒中の再発は、生活の積み重ねが「あなたを守るかどうか」で大きく変わります。
T-performanceでは医学的な視点と、生活の実践に基づいたアプローチを組み合わせながら、無理なく続けられる再発予防の設計を一緒に行っています。
🔵 回復は病院で終わるのではなく、“生活の中で動き出す”
─ 退院はゴールではなく、「新しい身体をつくる生活」のスタートです ─
退院の瞬間、多くの方が「これからは自分で頑張るしかない」と感じます。しかし、脳が実際に“回復の学習”を進めるのは、むしろ退院後の生活の中です。ここからの毎日が、脳にとって最も影響力のあるリハビリ環境になります。
▶︎ 脳は、生活の習慣をそのまま“新しい身体の使い方”として学習する
脳卒中後の脳は、生活の一つひとつを非常に忠実に記憶します。
一日の中でどれくらい座っているのか、歩く速度はゆっくりなのか、食事量は十分か、朝はスムーズに起きられているのか、呼吸は浅くなっていないか――。
これらすべてが脳に「新しい動作プログラム」として書き込まれていきます。
動かない生活が続けば、脳は“動かない身体”を基準として再構築します。
痛みを我慢しながら歩く生活が続けば、“痛み前提の歩き方”が記憶されます。
栄養が不足した生活が続けば、“動くためのエネルギーが常に不足した状態”が脳の標準設定になってしまいます。
反対に、少し歩く時間が増えただけでも、脳は「動く生活」を学び直します。
朝の切り替えが整い、身体のエンジンが温まることで、その日の行動量が自然に増えていきます。
栄養が満たされていれば、脳は動作の学習をスムーズに進めるエネルギー環境を取り戻します。
呼吸が深くなり、姿勢が安定すると、脳が新しい動作を受け取る余裕が生まれます。
▶︎ 回復を進める生活とは、「脳への良い入力」を増やす生活
脳卒中後に回復スピードが伸びる方と停滞する方の違いは、決して努力量ではありません。
大切なのは “脳が良い刺激をどれだけ受け取っているか” です。
良い刺激とは、無理のある運動ではなく、生活の中に自然と組み込まれる刺激です。
少し歩く習慣をつくること、朝の準備を整えること、たんぱく質と炭水化物をしっかり摂って脳の燃料を満たすこと、疲れが出やすい身体の緊張を呼吸でゆるめること、そして「できる範囲で自分でやってみる時間」を大切にすること。
これらの積み重ねが、脳に新しい回路を強く植えつけていきます。
▶︎ 回復とは“能力を取り戻すこと”ではなく、“生活の選択肢を取り戻すこと”
脳卒中の回復は、筋力を鍛えることが目的ではありません。
本当の回復とは、自分で行きたい場所に行ける、自分の手で食べたいものを食べられる、自分の意志で選択できる――そんな“生活の自由度”を取り戻すことです。
そのためには、運動だけでも、栄養だけでも、自律神経だけでも足りません。
生活という大きな土台が整うことで、はじめて“自分の人生を動かす力”が戻ってきます。
▶︎ T-performanceが大切にしているのは、「生活に根づくリハビリ」
T-performanceでは、病院では教えてもらいづらい生活リハビリのコツを一つひとつ丁寧にお伝えしています。
食事、睡眠、水分、姿勢、呼吸など、回復の基盤となる要素をその方の生活リズムに合わせて整えていきます。
また、本人が無理なく続けられる習慣づくりや、家族が安心して関わるための工夫も含め、生活全体を“回復しやすい方向”へ少しずつ整えていきます。
退院後の毎日を「ただの生活」として過ごすのか、それとも「回復が積み重なる生活」として活かしていくのか。
この差が、半年後・一年後の未来を大きく変えます。
T-performanceは、その大切な生活の時間に寄り添い、“回復が生活の中で動き出す環境”をご一緒につくっていきます。
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📍 店舗情報
T-performance(ティーパフォーマンス)
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