📅 最終更新日:2026.01.14

アスリートサポート|静岡市のリハビリ・コンディショニングラボ|T-performance

 

 

 

🔵 はじめに


 

 

「休んでいるのに戻らない」感覚の正体

 

競技復帰後、こんな感覚はありませんか。

・しっかり寝ているはずなのに、身体が重い

・オフを取っても、動きが軽くならない

・練習を再開すると、すぐに疲労感が出る

・以前より、回復に時間がかかるように感じる

 

多くのアスリートは、この状態を

「疲労が溜まっているだけ」

「もう少し休めば戻るはず」

と捉えます。

 

確かに、疲労が全く関係していないわけではありません。

しかし、リハビリや競技復帰後のコンディショニングの現場で身体を評価していると、この状態の多くは「疲労そのもの」ではない ことが分かります。

実際に起きているのは、単なる疲れではなく、「回復する仕組みそのものがうまく働かなくなっている状態」です。

 

休んでいるのに戻らない。

ケアをしているのに軽くならない。

それは、あなたの努力が足りないからではありません。

むしろ、真面目に取り組んできたからこそ、身体が無理な適応を続けてきた結果そうなっている可能性が高いのです。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 疲労と回復は「量」の問題ではない


 

まず、大前提として押さえておきたいのは、

疲労 = 使いすぎ

回復 = 休めば戻る

という単純な関係ではない、という点です。

 

競技後、身体の中で起きているのは、

・筋肉そのものの疲労

・神経系(運動指令・反応)の疲労

・感覚処理(位置感覚・タイミング)の疲労

・自律神経の切り替えに伴う負荷

これらが 同時に、重なり合って起きている状態です。

 

特に競技復帰後は、ここにさらに

・ケガによって残った防御反応

・無意識にかかる動作のブレーキ

・リハビリ期間中に身についた代償動作の固定化

が加わります。

 

この状態を例えるなら、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んで走っている車のようなものです。

前には進めている。

しかし、燃費は悪く、エンジンには常に負荷がかかっている。

 

その結果、身体は

「本来よりも余計な力」

「本来いらない緊張」

を使い続けることになります。

 

この状態では、休養を増やしても、睡眠時間を確保しても、

回復に必要なエネルギー消費自体が減らないため、「戻らない」という感覚が残りやすくなるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵 回復できない身体で起きている3つのこと


スポーツでのパフォーマンス低下

 

▶︎ 自律神経の切り替えがうまくいかない

 

競技復帰後の身体では、

・練習中は常にどこか緊張している

・日常生活に戻っても、完全に力が抜けない

・寝ている時間はあるのに、休めた感じがしない

といった状態が非常に起こりやすくなります。

 

これは、単純に「交感神経が優位になっている」という説明では足りません。

 

実際に起きているのは、「緊張する能力はあるが、緩む能力が低下している状態」です。

 

本来、身体は

緊張する → 緩む → 回復する

というリズムを自然に繰り返しています。

 

しかし競技復帰期では、ケガへの不安、再受傷への警戒、動作の不安定さなどが重なり、競技動作を成立させるために常に「緊張側」にスイッチが入りやすくなります。

 

すると身体は、

・緊張することはできる

・しかし緩め方が分からなくなる

という状態に陥ります。

 

その結果、

・布団に入っても身体が完全にオフにならない

・呼吸が浅いまま眠りに入る

・睡眠時間は足りているのに回復感がない

といった感覚が慢性化していきます。

 

これは

「気持ちが弱いから」

「リラックスが下手だから」

といった話ではありません。

 

身体の調整機能そのものが、切り替えを忘れてしまっている状態です。

 

 

 

 

▶︎ 動作効率が落ち、疲労が倍増している

 

復帰後に非常に多く見られるのが、

・本来主役になる関節・筋がうまく働いていない

・その代わりに、別の部位が無意識に頑張り続けている

という動き方です。

 

これは本人が意図しているわけではありません。

身体が「安全に動くため」に選んだ結果です。

 

たとえば、

・下肢で受けるべき衝撃を、体幹や腰で受け止めている

・股関節で生むべき推進力を、太もも前面で代償している

・足部で作るべき安定性を、ふくらはぎを固めることで補っている

こうした状態では、一つひとつの動作は成立していても、動きの効率は大きく落ちています。

 

その結果、

・同じ練習量なのに、以前より明らかに疲れる

・同じ距離・同じ本数でも消耗感が強い

・練習後の回復に、より多くの時間とエネルギーが必要になる

つまり、「疲れやすく、回復しにくい身体」が構造的に作られてしまいます。

 

ここで重要なのは、これは体力不足でも、意識の問題でもないという点です。

構造的に、疲れる動き方を続けているそれだけのことです。

 

T-performanceでは、この段階でいきなり筋力や柔軟性を足すことはしません。

 

まず、

・どこが主役として働くべきなのか

・どの動作局面で代償が起きているのか

・なぜその代償が必要になっているのか

を、競技動作に照らし合わせながら動作レベルで整理していきます。

 

 

 

▶︎ 回復のスイッチが入る前に、次の負荷が来ている

 

競技復帰後のアスリートほど、

・できるだけ練習を休みたくない

・チームに迷惑をかけたくない

・早く元の状態を取り戻したい

という気持ちが強くなります。

 

この気持ちは、とても自然で、前向きなものです。

しかし同時に、回復という視点では大きな落とし穴にもなります。

というのも、回復が「完了したかどうか」を判断する指標を持っていないまま次の負荷を入れてしまうケースが非常に多いからです。

 

回復途中 → 再び負荷

回復途中 → 再び負荷

 

この繰り返しによって、身体は常に「戻りきらない状態」で動き続けることになります。

 

すると、

・疲れは抜けない

・回復感も得られない

・それでも練習は続けられてしまう

という、最も厄介な状態に入ります。

 

これは

「頑張りすぎ」

「意識が高すぎる」

という問題ではありません。

回復のタイミングを判断する物差しがないことそれが原因です。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 なぜ「疲労=休養」では解決しないのか


 

ここで多くの人がつまずくのが、

・休めばいいと思っている

・ケアの量を増やしている

にもかかわらず、調子が戻らないという点です。

 

理由ははっきりしています。

回復には「整える段階」が必要だからです。

・呼吸が浅いまま

・動作のブレーキが残ったまま

・代償動作が当たり前になったまま

この状態では、いくら休養を取っても、身体は「回復モード」に入りません。

 

T-performanceでは、疲労の量を見る前に、

「この身体は、回復に向かえる状態かどうか」

を必ず確認します。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 回復を取り戻すために必要な視点


 

復帰後に必要なのは、休むか、動くかという単純な二択ではありません。

本当に必要なのは、「今、身体は回復に向かえる状態にあるか」という視点です。

 

具体的には、

・緊張がふっと抜ける瞬間を感じられるか

・動作の中で、一瞬でも軽さを感じられるか

・練習後に「戻りやすさ」を実感できるか

こうした感覚を基準に、負荷と調整を組み直す必要があります。

これは競技力を落とすための判断ではありません。

競技を長く、安定して続けるための判断です。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵 T-performanceが考える「回復の再設計」


T-performanceの理念から始まった内側から整える栄養サポート【Re:Balance】

 

T-performanceでは、復帰後の疲労・回復不全に対して、

休養量を増やす前に

トレーニングを足す前に

「回復できる身体の状態」を整えることを最優先にします。

 

具体的には、

・どの局面で動作のブレーキがかかっているのか

・主役が働かず、代役が頑張り続けていないか

・呼吸・姿勢・緊張が回復を妨げていないか

これらを、リハビリの評価視点から一つずつ整理していきます。

 

その結果、

・同じ練習をしても疲れにくくなる

・回復感が徐々に戻ってくる

・調子の波が小さくなり、安定してくる

といった変化が起こります。

 

これは特別な技術ではありません。

本来、誰の身体にも備わっている回復機能を取り戻すごく基本的で、しかし見落とされがちなアプローチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵 おわりに


 

疲労は「限界」ではなく「サイン」

競技復帰後の疲労感は、身体が弱くなった証拠ではありません。

 

それは、「回復の仕組みを組み直してほしい」という身体からのサインです。

押し切るのか。

一度整え直すのか。

その判断が、次のシーズン、次の競技人生を大きく左右します。

 

「休んでいるのに戻らない」

その違和感を、どうか見て見ぬふりをしないでください。

 

 

 

 

 

 

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