📅 最終更新日:2026.08.10

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🔵 はじめに


 

「最近、歩くときに右手だけ振らなくなった気がする」
「文字が小さくなってきたけど、年齢的なものだと思っていた」

パーキンソン病のご相談の多くは、ご本人よりもご家族からの気づきをきっかけに始まります。症状の進み方が緩やかであるぶん、変化そのものに気づきにくく、「様子を見ているうちに数年が経っていた」というお話も珍しくありません。

静岡市内でも、病院でのリハビリ期間には制度上の制限があり、退院後や外来リハビリ終了後に「この先どう身体と付き合っていけばいいか」という相談先を探す方が増えています。

静岡駅南口徒歩7分に拠点を構えるT-performanceでは、理学療法士が「評価→整理→順序設計→介入」という一貫した手順で身体の状態を確認し、運動・栄養・自律神経の3つの視点を組み合わせながら、生活期のパーキンソン病リハビリをサポートしています。

 

本記事では、症状の基礎知識から重症度分類、早期リハビリの重要性、T-performanceでの支援の考え方までを整理してお伝えします。

※本記事は疾患理解と身体状態の整理を目的とした情報提供であり、医学的診断を行うものではありません。気になる症状がある場合は、まず医療機関にご相談ください。

 

 

 

 

 

🔵 パーキンソン病とは?静岡市でも増えている理由


 

パーキンソン病は、脳内で動作の調整に関わる「ドパミン」という神経伝達物質が徐々に減少し、身体を思うように動かしにくくなる進行性の疾患です。脳から筋肉への情報伝達がスムーズに届きにくくなることで、次のような変化が起こりやすくなります。
 
•動き出しに時間がかかる
•歩幅が小さくなる
•姿勢が前方に傾きやすくなる
•表情の動きが乏しく見える
•声の張りが弱くなる
 
これらはご本人が自覚する前に、ご家族や周囲の方が先に気づくケースが少なくありません。
 
 
 
 
 
 
 
全体の発症率は1,000人に1〜1.5人程度とされますが、高齢になるほど発症率は上がり、65歳以上では約100人に1人という報告があります。発症のピークは50〜60歳代ですが、40歳代からの注意も必要とされ、少数ながら20〜30歳代での発症も報告されています。
 
 
静岡市(駿河区・葵区・清水区)は高齢化率が全国平均をやや上回っており、地域包括支援センターや医療職からも「パーキンソン病に関する相談が増えている」という声が聞かれます。一方で、病院でのリハビリ期間は短縮傾向にあり、退院後の相談先が見つけにくいという地域課題も存在します。
 
「歩くと不安があるが、病院に行くほどではないと思っている」
「動作がぎこちなくなってきたが、年齢のせいだと思って様子を見ている」
 
こうした状態のまま時間が経過してしまうケースが多く、初期の違和感が見逃されやすいことが静岡市における特徴のひとつといえます。

 

 

 

 

 

 

🔵 症状が進行する前に知っておきたい重症度分類


 

パーキンソン病の進行度を表す指標として、医療現場で広く使われているのが「ホーン・ヤールの重症度分類」です。

 

 

〈〈 ホーン・ヤールの重症度分類 〉〉

Ⅰ度: 体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがみられる。 体の障害はないか、あっても軽い。
Ⅱ度: 両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがみられる。
Ⅲ度: 小刻みに歩く、すくみ足がみられる。
Ⅳ度: 立ち上がる、歩くなどが難しくなる。
Ⅴ度: 車いすが必要になる。

 

ホーン・ヤール重症度分類+支援タイミングの図解

 

パーキンソン病は進行が緩やかなケースが多く、日常生活の中の小さな変化が見過ごされがちです。
 
初期:歩けるが疲れやすい、細かい動作に違和感が出る
中期:歩幅が小さくなる、歩行中に立ち止まってしまう、転倒が増える
後期:立ち座りに介助が必要になる場面が増え、活動範囲が制限される
 
T-performanceでは、変化がまだ小さい段階から動作や生活環境を整理することを大切にしています。症状が強くなってから支援を始める場合と、違和感の段階から相談を始める場合とでは、その後の選択肢の幅に違いが出てくる可能性があります。

 

 

 

 

 

 

🔵 パーキンソン病にみられる代表的な症状


 

パーキンソン病の難しさは、ひとつの症状だけでは判断がつきにくい点にあります。「歳のせい」と捉えられたまま、生活動作の工夫が必要な段階まで進んでしまうことも少なくありません。

これらの症状は筋肉や関節そのものの問題というより、脳と身体の情報伝達がスムーズに行われにくくなることが背景にあります。

 

 

 

▶︎ ふるえ(安静時振戦)

 

 椅子に座って手を膝に置いているときや、歩いているときなど、静止した状態で手足にふるえが起こります。動かすとふるえは小さくなる傾向があります。初期の代表的な特徴ですが、ふるえがほとんど見られない方もいます。

 

 

▶︎ 筋強剛

 

 ご本人はあまり自覚しませんが、他の人が手や足、頭部を動かした際に感じる抵抗(こわばり)を指します。

 

 

▶︎ 無動​

 

 動作全体が遅くなり、細かい動きがしにくくなります。最初の一歩が踏み出しにくい「すくみ」が起こることもあります。

 

 

▶︎ 姿勢反射障害

 

 バランスが崩れやすくなり、転倒のリスクが高まる状態です。多くは発症から数年を経て現れるとされ、発症後2年以内に姿勢反射障害がみられる場合には、進行性核上性麻痺などパーキンソン症候群の可能性も考えられるため、医療機関での確認が推奨されます。

なお、歩行のぎこちなさや姿勢の崩れは、脊柱管狭窄症などの整形外科的な要因が関与しているケースもあります。気になる方は[脊柱管狭窄症による歩行障害についての記事]も参考にしてください。

 

 

 

▶︎ その他症状

 

4大症状のほかにも、便秘や排尿障害といった自律神経障害、飲み込みにくさ(嚥下障害)、嗅覚の低下、疲れやすさ、気分の落ち込みなどがみられることがあります。転倒を恐れて足がすくんでしまう現象も、姿勢反射障害と関連して起こりやすいとされています。

これらの症状のうち、最も自覚されやすいのは手足のふるえです。パーキンソン病の場合、何もせずじっとしている状態でふるえが起こる点が特徴のひとつとされ、片方の手足から始まり、やがて両側へと広がっていく経過をたどることが一般的です。

 

 

 

 

 

 

🔵 なぜ早期リハビリが必要なのか


 

人間の動きは「脳 → 神経 → 筋肉」という一方向の流れだけで成り立っているわけではありません。身体から脳へ戻ってくる感覚情報が、次の動きを決めるうえで重要な役割を担っています。
 
この循環が崩れると、
 
少し動きづらい → 動かさなくなる → 消費エネルギーが落ちる → さらに動けなくなる
 
という悪循環が起こりやすくなります。
 
 
リハビリは単に運動をこなす作業ではなく、身体の使い方そのものを再学習するプロセスです。T-performanceでは筋力だけに注目するのではなく、
 
•どのタイミングで動きが止まりやすいか
•どこに余計な力が入っているか
•呼吸や姿勢がどのように影響しているか
 
といった、動作の背景にある仕組みから丁寧に整理することを重視しています。
 
 
なお、病院でのリハビリが終了したあとの生活期における支援の考え方については、[退院後の生活期リハビリについての記事]でも詳しく解説しています。

 

 

 

 

 

 

🔵 T-performance(静岡市駿河区)で行うリハビリの特徴


 

病院でのリハビリと比較して、T-performanceが重視しているのは、症状そのものというより「身体が変化していく背景」にアプローチする点です。すべての介入は、以下の4ステップに沿って組み立てられます

 

 4ステップ評価プロセスの図解

 

 

 

▶︎ 特徴①「脳と神経」の再教育

 

 脊柱の動きや姿勢のクセを確認し、脳が動きをイメージしやすい状態を整えていきます。これにより、「次の一歩」が出しやすい身体づくりを目指します。

 

▶︎ 特徴②「身体の幹(コア)」の再構築

 

 歩行や立ち座りは足だけの問題ではなく、胸郭・骨盤・肩・下肢がリズムよく連動して初めて成立します。力みなく動ける身体の土台を整えることは、転倒予防の観点からも重要です。

 

 

 

▶︎ 特徴③「栄養 × 自律神経 × 代謝」の視点

 

便秘、睡眠の質、食欲の変化は、パーキンソン病の方に多くみられる悩みです。必要に応じて生活リズムや食事習慣の整え方をご提案し、日常の過ごしやすさを高める視点を加えています。

パーキンソン病リハビリの詳しい内容は、パーキンソン病リハビリ特設ページでもご紹介しています。あわせてご覧ください。

パーキンソン病のリハビリ特設ページはこちらから

 

 

 

🔵 現場で見られる変化の一例


 

これは特定の個人を紹介するものではなく、現場で比較的よくみられる経過の一例として整理したものです。効果には個人差があり、すべての方に同じ経過をたどることを保証するものではありません。

生活期に入り、「小刻み歩行が気になり始めた」という段階でご相談いただくケースでは、まず歩行そのものより先に、呼吸の浅さや体幹の力みが動作の妨げになっていることが確認される場合があります。そうした背景を整理したうえで、動作の順序を組み立て直していくと、「歩幅が変わった」というより「歩くことへの安心感が変わった」という声をいただくことが多くあります。

数値的な改善だけでなく、生活の中でできることが積み重なっていく感覚を大切にしながら、継続的な支援を行っています。

 

 

 

 

 

🔵 セルフチェックリスト|こんな変化に心当たりはありませんか


 
以下は、あくまで日常生活を振り返るための目安です。当てはまる項目があるからといって、パーキンソン病であると判断するものではありません。気になる場合は医療機関へのご相談をおすすめします。
 
 
◻︎ 片方の手足だけ、じっとしているときにふるえることがある
◻︎ 歩幅が以前より小さくなったと感じる
◻︎ 歩き出しの一歩目が出にくいことがある
◻︎ 家族から「表情が乏しくなった」と言われたことがある
◻︎ 声が小さくなった、こもるようになったと感じる
◻︎ 便秘や睡眠の質の変化が続いている
◻︎ 歩いている途中で足が止まってしまうことがある
◻︎ 立ち上がるときに、以前より時間がかかるようになった
 
3つ以上心当たりがある場合は、一度医療機関または専門家へのご相談をご検討ください。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 よくあるご質問


 

Q. パーキンソン病は治る病気ですか?

 

現時点で根本的に治す方法は確立されていませんが、薬物療法・外科的治療・リハビリを組み合わせることで、症状の軽減や進行の緩和が期待できるとする報告が多くあります。リハビリはその中でも、日常生活の質を維持するうえで重要な役割を担うとされています。

 

 

Q. リハビリは毎日行う必要がありますか?

 

激しい運動である必要はなく、散歩やストレッチなど、無理なく継続できる運動を日常的に取り入れることが大切とされています。頻度や内容は、身体の状態や生活背景に応じて個別に検討することをおすすめします。

 

 

Q. 病院のリハビリと自費リハビリ、どちらを受けるべきですか?

 

どちらか一方が正解というものではありません。病院リハビリは制度上の期間や内容に制限がある一方、自費リハビリは時間や内容の自由度が高く、生活に寄り添った支援がしやすいという特徴があります。目的やライフステージに応じて併用することで、より本人に合った支援につながる場合があります。

 

 

Q. 家族としてできることはありますか?

 

特別な訓練でなくても構いません。朝に少しエネルギー源を摂る、動作の前に呼吸を整える、生活動線をシンプルにするなど、日常の小さな積み重ねがご本人の「できること」を支える力になります。

 

 

 

 

 

 

🔵 静岡市でリハビリ先を選ぶ時のチェックポイント


 

✅ 担当者が国家資格(理学療法士など)を保有しているか
✅ 神経疾患の特徴を理解したうえで評価を行っているか
✅ ホームエクササイズや生活動作までサポートしてくれるか
✅ 利用者の生活背景に合わせた提案をしてくれるか
 
継続的なリハビリほど、「どこで受けるか」以上に「誰に相談できるか」が重要になります。
 
病院リハビリには制度上の制限がある一方、自費リハビリは時間や内容の自由度が高く、生活に寄り添った支援がしやすい特徴があります。どちらが正解というものではなく、目的やライフスタイルに応じて併用することで、より良い結果につながる場合があります。
 
 
静岡市内で自費リハビリ全体の選び方について知りたい方は、静岡市の自費リハビリ全体像はこちらもあわせてご覧ください。

 

 

 

▶︎ ご家族が知っておくべき生活改善ポイント

 

ご家族ができる範囲のサポートは、特別なものではなく、生活の中の小さな習慣で十分です。

・朝にエネルギー源となる食事を少し摂る

・動作の前に呼吸を整える時間を作る

・生活動線をできるだけシンプルにする

こうした積み重ねは、ご本人の「できること」を守る力になります。

 

 

 

 

🔵 おわりに


 

パーキンソン病は治療が難しい病気とされていますが、進行を緩やかにしたり、症状の負担を軽減したりするうえで、運動療法が有効であるとする報告は多くあります。何もせず過ごす期間が続くと、身体の動きが次第に硬くなりやすいことも指摘されています。

激しい運動である必要はなく、散歩やストレッチなど毎日続けられる運動を取り入れること、気分の落ち込みによって姿勢が前かがみになり動作が遅くなりやすいことを踏まえ、気持ちを保つ工夫をすることも大切だとされています。意欲的に行動するとき、脳内ではドパミン神経が働いていると考えられており、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスも症状に影響しうる要因のひとつです。日常生活の過ごし方そのものが支援の一部であることを、ぜひ意識してみてください。

静岡市(駿河区・葵区・清水区)には、パーキンソン病に関する専門的な相談先がまだ多くありません。T-performanceでは、歩行や姿勢の変化、生活のしづらさについて、理学療法士が身体の状態を丁寧に確認しながらサポートしています。病院でのリハビリが終了して不安を感じている方、日常動作について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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