📅 最終更新日:2026.08.11

 

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🔵 はじめに


 

 T-performanceは、症状の改善だけを目指す場所ではなく、再発予防・趣味の再開・復職支援まで視野に入れた「一人ひとりの未来をつくるリハビリ・コンディショニングラボ」です。JR静岡駅南口より徒歩7分、森下小学校正門前に店舗を構え、静岡市(駿河区・葵区・清水区)エリアから多くのご相談をいただいています。

当施設では、脳梗塞・脳出血などの脳血管疾患後遺症、パーキンソン病などの神経疾患、脊柱管狭窄症や変形性膝・股関節症などの整形疾患、整形外科手術後のリハビリ、スポーツパフォーマンス向上や姿勢改善まで、目標と生活背景に合わせたマンツーマン型リハビリを行っています。

最近特に多くいただくご相談が、「パーキンソン病と自律神経の関係について知りたい」というものです。本記事では、いただいたご質問にお答えする形で、パーキンソン病と自律神経のつながりを整理していきます。

 

パーキンソン病の代表的な症状(ふるえ・筋強剛・無動・姿勢反射障害)や重症度分類については、症状・重症度分類の記事で詳しく解説しています。本記事では、そこであまり触れられていない「非運動症状」、特に自律神経に関わる部分に焦点を当てます。

※本記事は疾患理解を目的とした情報提供であり、医学的診断を行うものではありません。気になる症状がある場合は、まず医療機関にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

🔵 そもそも自律神経って何?


 

 自律神経とは、「自分で意識していないのに、24時間休まず身体を整えてくれている神経」のことです。呼吸・血流・消化・排泄・体温調整など、生命維持に欠かせない機能をバックヤードでコントロールしており、いわば「身体のオートパイロット機能」を担っています。
 
手足の筋肉を動かすときは、「立とう」「歩こう」と自分の意思で動かします。これは体性神経と呼ばれる仕組みで、指令を出している感覚が自分にも分かりやすいのが特徴です。一方で、心臓の鼓動や胃腸の動き、汗の量や瞳孔の大きさなどは、意識して操作することができません。ここを担当しているのが自律神経です。
 
 
自律神経は大きく分けて、次の2つから成り立っています。
 
交感神経:活動・集中・緊張に向かうスイッチ
 
副交感神経:休息・回復・消化に向かうスイッチ

 

 

自律神経とパーキンソン病の関係について

 

 

日中、仕事や家事、外出などで身体や頭がフル回転しているときは交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上がって「いつでも動ける」モードになります。逆に、食事のあとや就寝前は副交感神経が優位になり、胃腸の動きが高まり脈拍が落ち着いて、「休んで回復する」方向へ身体を誘導します。

私たちは、暑さ・寒さ・気圧の変化・日々のストレスなど、さまざまな外部環境の変化にさらされています。それでも体温や血圧、血糖値がある程度の範囲で保たれているのは、自律神経が常にバランスを取りながら調整してくれているからです。この仕組みを「ホメオスタシス(生体恒常性)」と呼び、自律神経はその中心的な役割を担っています。

 

このバランスが崩れると、手足の冷えやむくみ、便秘、頻尿、動悸、めまい、汗のかき方の異常、気分の落ち込みなど、さまざまな不調として現れます。「検査では大きな異常が見つからないのに、なんとなく調子が悪い」という感覚の裏側には、自律神経の乱れが関わっていることが少なくありません。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 パーキンソン病と自律神経は、なぜ大事な関係にあるのか


 パーキンソン病というと、手足のふるえや動作の遅さ、姿勢の前かがみなど「動きの症状」をイメージされる方が多いと思います。これらは4大徴候(振戦・運動緩慢・筋固縮・姿勢反射障害)としてよく知られていますが、詳しくは症状・重症度分類の記事をご覧ください。

実際の現場では、運動以外の変化=非運動症状に悩まれている方が非常に多いのが実情です。その中でも、特に生活のしづらさに直結しやすいのが「自律神経症状」です。

 

例えば、便秘が続くとお腹の張りや食欲低下につながり、「食べられないから力が出ない」という悪循環が起こります。排尿のトラブルがあると、外出をためらうようになったり、夜間何度もトイレに行くことで睡眠が浅くなったりします。睡眠が乱れると、翌日の動きやすさや集中力にも影響し、「一日中シャキッとしない」という感覚につながります。

また、立ち上がった時にフラッとする起立性低血圧や、必要以上に汗をかいてしまう発汗異常なども、自律神経のバランスが崩れたサインのひとつです。一つひとつは些細に思えても、重なってくると「人と会うのが億劫になる」「外出を控えるようになる」など、生活全体を縮めてしまう要因になりがちです。

 

Witjasら(2002年)の報告でも、パーキンソン病患者さんが日常生活で困っている症状の多くが、こうした非運動症状であることが示されています(Witjas T, Kaphan E, Azulay JP et al: Nonmotor fluctuations in Parkinson’s disease. Neurology, 59, 408-413, 2002)。つまり、「歩きにくさ」や「ふるえ」だけではなく、便秘・睡眠・気分の変化など、生活の質に大きく関わる部分で悩まれる方が多いということです。

 

周囲からは「気の持ちよう」や「加齢のせい」と見られてしまうこともあり、ご本人が自分のつらさをうまく伝えられないまま我慢してしまうケースも少なくありません。自律神経症状を「よくあること」として片づけるのではなく、パーキンソン病の一つの大事な側面として理解していくことが重要です。

 

 

 

 

🔵 代表的な自律神経症状とセルフチェック


 

 非運動症状としての自律神経症状には、次のようなものがあります。当てはまる項目があるからといって、必ずしもパーキンソン病の進行を意味するものではありません。気になる場合は医療機関へのご相談をおすすめします。

 

代表的な自律神経症状をまとめた表

 

 

セルフチェック

 
◻︎ 便秘が続いている、お腹の張りが気になる
◻︎ 夜間トイレに何度も起きる
◻︎ 立ち上がった時にフラッとすることがある
◻︎ 汗のかき方が以前と変わったと感じる
◻︎ 寝つきが悪い、眠りが浅いと感じる
◻︎ 以前より外出や人と会うことがおっくうに感じる
 
 
3つ以上心当たりがある場合は、一度医療機関または専門家へのご相談をご検討ください。

 

 

 

 

 

 

🔵 なぜ静岡市で相談が増えているのか?


 

静岡市(駿河区・葵区・清水区)でも高齢化が進み、パーキンソン病を含む神経疾患の方が増えてきています。それに伴い、「リハビリや運動について相談したい」という声だけでなく、「自律神経の症状も含めて話を聞いてほしい」というご相談が目立つようになりました。
 
背景には、医療・介護の体制の変化もあります。
急性期病院や回復期病院でのリハビリには提供できる期間に上限があるため、「ちょうど日常に戻っていくタイミングでリハビリが終了してしまう」ということが起こりがちです。その後は介護保険のデイサービスや通所リハビリを利用される方も多いのですが、時間や人員の関係で「運動中心のプログラム」にとどまりやすく、自律神経や生活リズム、栄養面まで細かく踏み込むのは難しい場面もあります。
 
 
実際に静岡市内の利用者さまからは、次のようなお声を多くいただきます。
 
「病院ではしっかり診てもらえたが、退院後はどこに相談すればいいか分からなかった」
「動きのリハビリは受けているが、便秘や睡眠の相談まではしづらい」
「薬の調整はしてもらっているが、生活面の工夫をどこで教わればいいのか分からない」
 
つまり、「自律神経の不調も含めて、身体全体を見ながら相談できる場所」が、静岡市(特に駿河区・葵区・清水区エリア)ではまだ多くないという現状があります。病院でのリハビリが終了したあとの生活期における支援の考え方については、[退院後の生活期リハビリについての記事]でも詳しく解説しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵 自律神経症状への向き合い方


 

パーキンソン病に伴う自律神経症状に対して、「これをすれば必ず良くなる」という単純な答えはありません。
 
ただし、いくつかの研究では、中等度の有酸素運動が気分の落ち込みや意欲低下へのアプローチとして役立つ可能性が示されています。適度な運動刺激は、自律神経のリズムを整えたり、眠りの質や日中の活動性に良い影響をもたらすことが期待されています。
 
 
とはいえ、「運動した方がいい」と分かっていても、パーキンソン病の方にとっては次のような現実的なハードルがあります。
 
◯ その日の体調によって動きやすさが変わる
◯ 疲労が強く出てしまうことがある
◯ 転倒への不安があり、自分一人では動き出しにくい
 
そのため大切なのは、「きつい運動を頑張ること」よりも、次の3点です。
 
 
1.今の体力と生活リズムに合った運動量・負荷を見極めること
 
2.日常生活の動きに自然と取り入れられる形で組み立てること
 
3.調子が良い日・悪い日の波も含めて、長く続けられる仕組みをつくること

 

 

 

 

 

 

🔵 T-performanceのアプローチ


 
T-performanceでは、ウォーキングやストレッチ、有酸素運動を「やりましょう」とお伝えするだけでなく、次のような形で「続けられる仕組みづくり」を一緒に考えていきます。
 
◯ ご自宅での生活動線(トイレ・キッチン・寝室など)に合わせた動作の組み立て
◯ 朝のエネルギー補給や水分摂取のタイミング整理
◯ 薬の効き方や一日の中の”動きやすい時間帯”を踏まえた運動タイミングの設定
 
運動そのものだけを見ると「できた/できない」の評価になりがちですが、私たちが重視しているのは、運動が生活の中に根づく環境を設計することです。「たくさん頑張る人ほど良い」という発想とは別軸で、パーキンソン病と付き合いながら長く暮らしていくうえで、現実的で大切な視点だと考えています。
 
 
この考え方は、T-performanceが評価・整理・順序設計・介入という手順で、運動・栄養・自律神経の3つの視点を統合しながらリハビリを組み立てる基本方針にもとづいています。施術内容の詳細、料金、これまでの実績、通院が難しい方向けの訪問・出張リハビリについては、パーキンソン病リハビリ特設ページにまとめています。
 
医療機関での治療や薬物療法を否定するものではなく、むしろそれらと併走しながら、日常生活の中でできる工夫や運動の仕方を一緒に整えていくことが、T-performanceの役割だと考えています。

 

 

 

 

 

 

🔵 よくあるご質問


 

Q. 自律神経症状は薬で治りますか?

 

症状によっては薬物療法で対応できる場合もありますが、生活リズムや運動習慣の工夫と組み合わせることで、より過ごしやすさにつながるとする考え方が一般的です。治療方針は主治医にご相談ください。

 

 

Q. 便秘や不眠は年齢のせいだと思っていましたが、相談していいのでしょうか?

 

「気の持ちよう」「加齢のせい」と見過ごされがちですが、パーキンソン病の非運動症状のひとつとして知られています。ご本人・ご家族だけで抱え込まず、医療機関や専門家に相談していただくことをおすすめします。

 

 

Q. 運動する体力に自信がありません。それでも相談できますか?

 

もちろんです。T-performanceでは、その日の体調や生活リズムに合わせて運動量・負荷を調整します。「頑張れる運動」ではなく「続けられる運動」を一緒に考えていきます。

 

 

 

 

🔵 ご家族ができること


 
 
自律神経症状は外から見えにくく、「気の持ちよう」と誤解されやすい部分です。ご家族ができるサポートとして、次のような視点が役立ちます。
 
◯ 便秘や睡眠、食欲の変化を「年齢のせい」で片づけず、変化として記録しておく
◯ 外出や人と会うことへのおっくうさを、性格の問題ではなく症状の一部として理解する
◯ 通院や相談のタイミングを一緒に考える
 
小さな変化に気づき、共有することが、次の一歩を考えるための土台になります。

 

 

 

 

 

 

🔵 おわりに


 

静岡市内にも、パーキンソン病の運動症状を診てくれる医療機関や施設はいくつかあります。しかし、「歩行や姿勢だけでなく、自律神経・栄養・生活環境までをまとめて整理してくれる場所」となると、選択肢はまだ多くありません。

T-performanceでは、歩行や姿勢の変化が気になってきた方、動作のタイミングが取りづらい方、夜なかなか眠れない方、便秘や食欲低下が続いている方に対して、国家資格である理学療法士が現在の身体の状態や生活リズムを丁寧にお聞きしながら、一人ひとりに合った進め方をご提案しています。

 

「病院のリハビリが終わってしまい、この先どうしていけばいいか不安」「まだ本格的な介護サービスではないが、早めに話を聞いて整理しておきたい」といった段階でのご相談も多く、「今の状態を客観的に整理できただけでも安心した」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

静岡市(駿河区・葵区・清水区)で、パーキンソン病と自律神経のことでお悩みの方、ご家族として何かできることを知りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

 

📩 体験・ご相談のご予約

パーキンソン病の運動症状・重症度分類について知りたい方はこちらの記事、施術内容・実績・料金について知りたい方はパーキンソン病リハビリ特設ページをご覧ください。

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静岡県静岡市駿河区森下町3-40 フレシールコート森下町506|JR静岡駅南口 徒歩7分

森下小学校正門前

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