変形性股関節症が女性に多い理由|体の構造と生活習慣の影響 

 

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変形性股関節症は、なぜ女性に多いのでしょうか?

「変形性股関節症は女性に多いと聞いたことがある」
「母親も股関節が悪かったので、自分も心配」
「最近、歩き始めに脚の付け根が痛むようになった」

このような不安を感じている方は少なくありません。

 

実際に、変形性股関節症は男性より女性に多いことが知られています。しかし、「女性だから発症する」という単純なものではありません。

股関節の形や筋力、姿勢、歩き方、ホルモンバランス、日常生活での身体の使い方など、さまざまな要因が少しずつ積み重なることで、股関節への負担が大きくなり、変形性股関節症につながると考えられています。

 

そのため、「女性だから仕方がない」と考える必要はありません。自分の身体の特徴を知り、早い段階から股関節への負担を減らすことが、将来も動き続けられる身体づくりにつながります。

歩き始めの違和感など、ごく初期のサインについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

▶︎ 変形性股関節症の初期症状とは?歩き始めの痛みで見分けるチェックポイント

 

 

 

 

 

🔵 理由① 日本人女性に多い「寛骨臼形成不全」


 

日本で変形性股関節症が女性に多い理由として、最も大きな要因の一つが寛骨臼形成不全です。

寛骨臼とは、太ももの骨(大腿骨頭)を包み込む「股関節の受け皿」のことです。本来、この受け皿がしっかりと大腿骨頭を覆うことで、歩いたり立ち上がったりするときの体重を広い範囲で受け止め、股関節への負担を分散しています。

 

しかし、寛骨臼形成不全では、この受け皿が浅く、大腿骨頭を十分に支えられない状態になります。

下の図のように、受け皿が浅いと、体重を受け止める面積が狭くなり、一部分に圧力が集中しやすくなります。

 

変形性股関節症 動き始めの痛みの変化を示すインフォグラフィック

 

その状態が何十年も続くことで、軟骨が少しずつ傷み、変形性股関節症へ進行することがあります。日本では欧米と比べて、この寛骨臼形成不全を背景とした変形性股関節症が多く、特に女性に多くみられることが特徴です。

もちろん、寛骨臼形成不全があるからといって、必ず変形性股関節症になるわけではありません。同じような股関節の形でも、一生症状が出ない方もいれば、40〜50代頃から痛みが現れる方もいます。

 

この違いには、筋力や姿勢、歩き方、体重、日常生活での身体の使い方などが関係していると考えられています。つまり、股関節の形は変えられなくても、股関節への負担のかかり方は変えられる可能性があるということです。

だからこそ、「股関節の形が悪いから仕方ない」と諦める必要はありません。

 

 

 

 

 

 

🔵 理由② 筋力や姿勢の変化が股関節への負担を増やす


 

女性に変形性股関節症が多い理由は、股関節の形だけではありません。

年齢を重ねるにつれて筋力が低下すると、股関節を支える力も少しずつ弱くなり、関節への負担が増えやすくなります。

特に重要なのが、お尻の横にある中殿筋です。中殿筋は、歩いているときに骨盤を支え、身体が左右へ大きく揺れないように安定させる働きをしています。

 

例えば、片脚で立ったときに骨盤が水平に保たれているのは、中殿筋がしっかり働いているからです。しかし、この筋肉の働きが低下すると、歩くたびに骨盤が左右へ傾きやすくなり、股関節へ余分な力がかかるようになります。

その結果、

・歩くと疲れやすい
・長い距離を歩くと脚の付け根が痛くなる
・身体が左右に揺れるような歩き方になる

といった変化が現れることがあります。中殿筋の機能とその整え方については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

▶︎ 変形性股関節症のリハビリ方法|中殿筋・体幹・歩行から整える専門アプローチ

 

また、筋力だけでなく、姿勢や身体の使い方も股関節への負担に大きく影響します。

例えば、

・猫背になりやすい
・骨盤が後ろへ倒れた姿勢で座ることが多い
・片脚に体重をかけて立つクセがある
・同じ脚ばかりを軸にして立っている

こうした姿勢や習慣は、一つひとつは小さな負担でも、毎日の積み重ねによって股関節へのストレスを増やしてしまいます。日常生活で見落としやすいこうした習慣は、こちらの記事でも整理しています。

▶︎ 変形性股関節症でやってはいけない動作|悪化しやすい生活習慣とは

 

股関節は、骨盤や背骨、体幹と連動しながら働く関節です。そのため、股関節だけをケアするのではなく、姿勢や体幹の安定性、歩き方まで含めて身体全体を整えることが、股関節への負担を減らすためには重要になります。

 

 

 

 

 

🔵 理由③ ホルモンバランスの変化も影響すると考えられています


 

女性に変形性股関節症が多い理由として、加齢に伴うホルモンバランスの変化も関係すると考えられています。

特に更年期以降は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が低下します。

エストロゲンには、骨や筋肉の健康を維持したり、身体の組織を正常に保つ働きがあるため、その分泌量が減少すると、筋力や骨密度の低下が起こりやすくなります。その結果、股関節を支える力が弱くなり、関節への負担が大きくなる一因になると考えられています。

 

ただし、「エストロゲンが減るから変形性股関節症になる」と断定できるわけではありません。実際には、

・寛骨臼形成不全などの股関節の形
・筋力の低下
・姿勢や歩き方
・体重や運動習慣
・日常生活での身体の使い方

など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。つまり、一つの原因だけで発症する病気ではなく、身体の特徴と長年の生活習慣が積み重なった結果として現れることが多いのです。

4つの要因がどのように重なり合うかは、下の図のようなイメージです。

 

変形性股関節症 負担を高める4つの要因インフォグラフィック

 

 

 

 

 

🔵 女性だから必ず発症するわけではありません


 

ここまでお伝えしたように、変形性股関節症は女性に多い疾患ですが、女性だから必ず発症するわけではありません。

また、寛骨臼形成不全があっても、一生症状が出ない方もいれば、比較的若い年代から痛みを感じ始める方もいます。

この違いを生む要因の一つが、「股関節にどれだけ負担がかかる生活を続けているか」です。

 

例えば、

・筋力を維持できているか
・股関節だけに負担が集中しない歩き方ができているか
・骨盤や体幹が安定しているか
・適度に身体を動かす習慣があるか

といったことは、股関節への負担を左右する重要な要素になります。

だからこそ、「女性だから仕方がない」と諦める必要はありません。今の身体の状態を知り、股関節への負担を減らす身体の使い方を身につけることで、これから先も動きやすい身体を目指すことは十分に可能です。

 

 

 

 

 

🔵 気になる方へ・セルフチェック


 

次の項目にいくつ当てはまるか、確認してみてください。

□ 母・祖母など家族に股関節の病気を指摘された人がいる
□ 歩き始めに脚の付け根の違和感を感じることがある
□ 片脚立ちになると、骨盤がぐらつく感じがある
□ 猫背、反り腰、脚を組む習慣に心当たりがある
□ 更年期前後から、以前より疲れやすさや違和感を感じるようになった

2つ以上当てはまる場合は、今の身体の状態を一度整理しておくことをおすすめします。これは診断ではなく、あくまで今後の身体づくりの参考としてご活用ください。

 

女性が日常生活で気をつけたいポイントとしては、

・長時間同じ姿勢を続けない
・片脚に体重をかけて立つクセを減らす
・適度な運動で筋力を維持する
・体重を適正に保つ
・痛みを我慢して無理を続けない

といったことが挙げられます。「股関節が硬いからストレッチだけを頑張る」「筋力が弱いから筋トレだけを行う」という考え方ではなく、姿勢・歩き方・筋力・身体の使い方をまとめて見直すことが重要です。ストレッチだけでは改善しにくい理由については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

▶︎ 股関節のストレッチだけでは良くならない理由|本当に必要な3つの要素

 

 

 

 

🔵 よくある質問


 

Q. 寛骨臼形成不全と言われたら、必ず変形性股関節症になりますか?

 

必ずしもそうとは限りません。寛骨臼形成不全があっても、一生症状が出ない方もいます。筋力や姿勢、生活習慣によって、股関節への負担のかかり方は変わると考えられています。

 

 

Q. 男性でも変形性股関節症になりますか?

 

はい、男性にも起こります。ただし日本では、寛骨臼形成不全を背景とした変形性股関節症が女性に多くみられる傾向があります。

 

 

Q. 家族に股関節が悪い人がいる場合、遺伝しますか?

 

寛骨臼形成不全のような骨の形の特徴は、体質として似やすい傾向があるとされています。ただし、それだけで発症が決まるわけではなく、筋力や生活習慣も大きく関係します。家族に該当する方がいる場合は、早めに自分の身体の状態を知っておくと安心です。

 

 

Q. 何歳頃から気をつければいいですか?

 

何歳からでも遅すぎるということはありません。ただし、筋力や姿勢の変化は年齢とともに進みやすいため、違和感を覚え始めた時点、あるいは更年期を意識し始めた時点で一度見直しておくことをおすすめします。

 

 

Q. すでに閉経している場合、今からできることはありますか?

 

はい、あります。ホルモンバランスの変化そのものを変えることはできませんが、筋力や姿勢、歩き方を整えることで、股関節への負担を減らすことは年齢を問わず目指せます。

 

 

 

 

🔵 T-performanceでは、股関節だけではなく身体全体を評価します


 

変形性股関節症は、股関節だけを見ても本当の原因が分からないことがあります。

股関節への負担は、

・骨盤の位置
・体幹の安定性
・中殿筋をはじめとした股関節周囲筋の働き
・歩き方
・日常生活での身体の使い方

など、多くの要素が影響し合っています。

そのためT-performanceでは、「股関節が痛いから股関節だけを治療する」という考え方ではなく、身体全体のつながりを大切にしています。

 

まずは理学療法士が、姿勢評価、股関節の可動域評価、骨盤・体幹機能の評価、歩行分析、日常生活動作の確認を行い、どこに負担が集中しているのかを丁寧に整理します。

その上で、スパインダイナミクス療法によって神経と姿勢の連動を整え、コアコンディショニングによって体幹や股関節の機能を再教育し、必要に応じて栄養サポートも組み合わせながら、「動き続けられる身体」を目指したリハビリをご提案しています。

私たちが目指しているのは、一時的に痛みを和らげることだけではありません。股関節へ負担が集中しにくい身体をつくり、「好きなことを長く続けられる身体」をサポートすることです。

 

 

 

 

 

🔵 変形性股関節症リハビリについて詳しく知りたい方へ


 

変形性股関節症は、女性に多い疾患だからこそ、「なぜ痛みが出ているのか」「今の自分には何が必要なのか」を正しく理解することが大切です。

T-performanceの「変形性股関節症リハビリ特設ページ」では、

・変形性股関節症の原因と進行
・保存療法と手術療法の考え方
・当施設の再構築リハビリ
・リハビリの流れ
・実際の改善事例

などを詳しくご紹介しています。

 

「最近、脚の付け根に違和感がある」
「将来、股関節が悪くならないか不安」
「自分に合ったリハビリを知りたい」

という方は、ぜひ特設ページもあわせてご覧ください。

▶︎ 変形性股関節症リハビリ特設ページはこちら

 

 

 

 

🔵 まとめ


 

変形性股関節症が女性に多い理由には、

・日本人女性に多い寛骨臼形成不全
・筋力や姿勢の変化
・ホルモンバランスの変化
・日常生活での身体の使い方

など、さまざまな要因が関係しています。

しかし、「女性だから仕方がない」と諦める必要はありません。股関節への負担を減らす姿勢や歩き方を身につけ、筋力や体幹機能を維持することで、長く動きやすい身体を目指すことは十分に可能です。

 

もし、

股関節に違和感がある
歩き始めに脚の付け根が痛む
家族に変形性股関節症の方がいて心配
将来も自分の足で元気に歩き続けたい

と感じているのであれば、一度ご自身の身体の状態を整理してみることをおすすめします。

 

T-performanceのリハビリでは、股関節だけを見るのではなく、身体全体から負担の原因を見つけ、動き続けられる身体を目指すこと大切にしています。

静岡市で変形性股関節症のリハビリをお求めの方はお気軽にご相談ください。

 

 

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