📅 最終更新日:2026.07.29

変形性股関節症で膝が痛い?本当の原因が股関節にあるケースとは【静岡】|静岡のリハビリ・コンディショニングラボ|T-performance

 

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「膝が痛いのに、レントゲンでは大きな異常がない」

「ヒアルロン酸注射や電気治療をしているが、思うように改善しない」

このようなケースは、実は少なくありません。

 

痛みがある場所=原因の場所とは限らない、というのが身体の難しいところです。膝が痛いからといって、必ずしも膝そのものに問題があるとは限りません。

 

原因が股関節にあるケースは、臨床現場では珍しいことではありません。

股関節と膝は、一本の大腿骨で直接つながっています。この骨を介して、体重や衝撃、ねじれの力が上下に伝わります。

 

つまり、股関節の動きが悪くなると、その影響はそのまま膝へと伝わる構造になっています。膝は、股関節から流れてきた負担を“受け止める側”になることがあるのです。

 

歩き始めの股関節の違和感など、負担が膝へ及ぶ前の初期サインについては、こちらの記事でも解説しています。

▶︎ 変形性股関節症の初期症状とは?歩き始めの痛みで見分けるチェックポイント

 

 

 

 

 

🔵 なぜ股関節の問題が膝に痛みを出すのか


 

股関節は、身体の中でも特に大きな関節であり、体重を支える中心的な役割を担っています。

 

本来であれば、歩行時の衝撃や体重移動は、

股関節 → 骨盤 → 体幹

という流れで分散されます。

 

体幹や骨盤が安定し、股関節が十分に動いていれば、力はうまく分散されます。しかし、股関節の可動域が狭くなったり、中殿筋などの支える筋肉が弱くなると、衝撃を吸収しきれなくなります。

 

すると、その負担はどこへ行くか。下に位置する膝関節へと逃げます。

下の図のように、本来は股関節から骨盤・体幹へと力が分散されますが、股関節側に問題があると、その負担は下方の膝へと流れてしまいます。

 

変形性股関節症 股関節から膝への負担の流れを比較したインフォグラフィック

 

ただし、ここで大切なのは、これは可動域・筋力・歩行の3要素が連動して起こる現象だという点です。負担が生まれる仕組みや整え方の詳細は、こちらの記事でより詳しく解説しています。

▶︎ 変形性股関節症のリハビリ方法|中殿筋・体幹・歩行から整える専門アプローチ

 

特に股関節が内側に入りやすい状態(骨盤が不安定な状態)では、膝の内側に圧力が集中しやすくなります。

これが続くことで、膝の内側の痛みや違和感が生じることがあります。

 

実際に多く見られるのが、

膝の内側の痛み

階段の上り下りでの痛み

長時間歩いた後のだるさや違和感

といった症状です。

 

膝を治療しているのに改善しない場合、股関節の動きや支える力に目を向ける必要があります。

膝は“悪者”ではなく、股関節の問題を代わりに引き受けている“被害者”であることも少なくありません。そのため、膝だけを見続けても改善しないケースがあるのです。

 

 

 

 

 

 

🔵 股関節由来の膝痛の特徴チェック


 

膝に痛みがあるからといって、必ずしも膝そのものが原因とは限りません。次の項目にいくつ当てはまるか確認してみてください。

□ 膝のレントゲンで大きな異常がないのに、痛みや違和感が続いている
□ ヒアルロン酸注射や電気治療を受けているが、一時的にしか良くならない
□ 片脚立ちになると、骨盤がぐらつく・傾く感じがある
□ 歩くと身体が左右に揺れる、と人から指摘されたことがある
□ 股関節が硬い、動きにくいと感じることがある
□ 膝の内側や前側に痛みが集中している

2〜3個以上当てはまる場合は、膝だけでなく股関節まで含めた評価をおすすめします。

こうした特徴がある場合、膝は”原因”ではなく”結果”である可能性があります。

 

特に注目したいのが、片脚立ちの安定性です。

歩行は片脚立ちの連続です。片脚に体重が乗った瞬間、骨盤が大きく傾く場合、中殿筋の機能低下や股関節の支持力不足が疑われます。

この状態が続くと、体重はまっすぐ股関節に乗らず、膝へと逃げやすくなります。その結果、膝の内側や前側に負担が集中します。

また、歩行時に身体が左右に大きく揺れる場合も、股関節が十分に支えられていないサインです。この揺れが繰り返されることで、膝には毎回余分な力がかかります。

 

膝だけを治療しても改善しにくい理由はここにあります。根本の負担の流れが変わらなければ、症状は繰り返されやすくなります。

日常生活の中でこうした偏りを強めやすい姿勢や動作については、こちらの記事でも整理しています。

▶︎ 変形性股関節症でやってはいけない動作|悪化しやすい生活習慣とは

 

 

 

 

 

 

🔵 T-performanceが行う評価


静岡市のリハビリ・コンディショニングラボ|T-performanceでの施術

 

当施設では、膝が痛い方でも必ず股関節を含めて評価します。

なぜなら、痛みの出ている場所だけを見ると、本当の原因を見落とす可能性があるからです。

 

まず行うのは、姿勢全体の評価です。立位での重心の位置、骨盤の傾き、左右差を確認します。

次に、骨盤のコントロールを確認します。片脚立ちで骨盤がどの程度安定するかをチェックし、中殿筋の働きを評価します。

 

さらに、

中殿筋の機能チェック

股関節の可動域評価

歩行動画分析

を通して、体重がどこに集中しているかを明確にします。

 

歩行は“感覚”ではなく“構造”で分析します。体重移動のタイミング、骨盤の揺れ、足の接地位置を確認し、負担の流れを可視化します。

 

当施設では股関節が原因と判断した場合、膝そのものを強化するのではなく、股関節から整えて膝への負担を減らす設計を行います。

痛みのある部位だけを見るのではなく、負担が生まれている構造そのものを整理する。それが、症状を繰り返さないための第一歩になります。

 

 

 

 

 

 

 

🔵 リハビリで整えるポイント


 

股関節が原因で膝に痛みが出ている場合、アプローチの方向性は「膝を鍛える」ことではありません。

大切なのは、膝に負担が集まらない構造をつくることです。

 

そのために当施設で重視しているのが、次の4つの視点です。

 

▶︎ 股関節の可動域を整える

 

動きが制限されている場合、膝が代わりに動きを補おうとします。その結果、膝に余分なストレスがかかります。可動域を整えることで、膝に逃げていた負担を元の位置に戻していきます。

 

 

▶︎ 中殿筋で骨盤を安定させる

 

骨盤が安定しないまま歩行すると、体重は膝の内側や前側に偏ります。中殿筋を正しく働かせることで、骨盤を水平に保ち、股関節でしっかり支えられる状態をつくります。

 

 

▶︎ 体幹を安定させて衝撃を吸収する

 

体幹が不安定だと、歩行時の衝撃を吸収できず、その力が膝に伝わります。お腹や背中の支持力を高めることで、股関節と膝の両方を守る土台をつくります。

 

 

▶︎ 歩行を修正して負担を分散する

 

日常生活で最も繰り返される動作は「歩くこと」です。歩き方が変わらなければ、どれだけ筋力を高めても負担は減りません。体重移動のタイミングや骨盤の動きを整えることで、膝への圧力を分散させます。

 

この4つが連動してはじめて、膝へのストレスは大きく減少します。重要なのは、「膝が弱いから鍛える」という単純な発想ではなく、なぜ膝に負担が集まっているのかを構造から整理することです。

 

中殿筋・体幹・歩行をどのような手順で整えるかについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

▶︎ 変形性股関節症のリハビリ方法|中殿筋・体幹・歩行から整える専門アプローチ

 

 

 

 

🔵 よくある質問


 

Q. 膝の検査で異常がないと言われましたが、なぜ痛いのですか?

 

画像上で膝そのものに大きな異常が見当たらない場合でも、股関節の可動域や支える筋力の低下によって、膝に負担が集中していることがあります。膝単体の検査だけでは、こうした構造的な負担の流れは分かりにくいことがあります。

 

 

Q. ヒアルロン酸注射や電気治療で改善しない場合、何が疑われますか?

 

これらの治療は膝そのものの状態にアプローチするものです。原因が股関節側の可動域や筋力、歩行パターンにある場合、膝への対症療法だけでは負担の流れそのものが変わらず、改善を感じにくいことがあります。

 

 

Q. 股関節由来かどうかは自分で判断できますか?

 

ある程度の目安は「股関節由来の膝痛の特徴チェック」でご確認いただけますが、正確な判断には股関節の可動域や筋力、歩行の評価が必要です。自己判断で決めつけず、専門家による評価をおすすめします。

 

 

Q. 股関節が硬いと言われたことがあるのですが、関係ありますか?

 

股関節の可動域が制限されていると、動きを補うために膝や腰など周囲の関節に負担がかかりやすくなります。硬さを指摘されたことがある方は、膝の症状と関連している可能性があります。

 

 

Q. 膝に既に変形がある場合でも、股関節のリハビリは意味がありますか?

 

膝の変形の程度にもよりますが、股関節や骨盤、歩行を整えることで、膝にかかる負担そのものを減らせる場合があります。まずは股関節を含めた全体の評価から、今の状態でできることを整理することをおすすめします。

 

 

 

 

 

🔵 まとめ


静岡の専門リハビリ|T-performance

膝が痛いからといって、必ずしも原因が膝にあるとは限りません。

股関節の可動域が狭くなっている

骨盤を支える筋力が低下している

体幹が不安定になっている

こうした状態が続くと、その影響は膝に現れることがあります。

 

もし、

膝の治療を続けているが改善しない

検査では大きな異常がない

股関節も硬い気がする

と感じているのであれば、一度股関節まで含めて評価することが重要です。

痛みの出ている場所だけを見るのではなく、負担の流れ全体を整理すること。それが、症状を繰り返さないための第一歩です。

 

 

関連する記事もあわせてご覧ください。

 

▶︎ 変形性股関節症の初期症状とは?歩き始めの痛みで見分けるチェックポイント

▶︎ 変形性股関節症でやってはいけない動作|悪化しやすい生活習慣とは

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