人工膝関節手術後のリハビリ|退院後の歩行・痛みを解説【静岡市】

 

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人工膝関節手術後、退院してからこんなお悩みはありませんか?

 

人工膝関節置換術(TKA)を受けて退院したあと、

・ 腫れがなかなか引かない、可動域が思うように広がらない

・ 正座はもうできないのではと不安

・ 杖はいつまで使えばいいの?階段はどう昇り降りすればいい?

・ 曲げ伸ばしが硬い、痛みが引かない

・ また転ぶのではと外出が怖い、活動量が減ってしまった

・ 病院のリハビリが終わったあと、何を続ければいいかわからない

と感じる方は少なくありません。

 

人工膝関節の手術は、痛みや生活上の制限を改善するための重要な治療の一つです。一方で、「手術が終わったこと」と「自分らしい生活に戻れること」は同じではありません。退院後は、歩行、階段、外出、家事、趣味など、実際の生活の中で新たな課題が見えてくることがあります。

このページでは、人工膝関節手術を受けたあとの、退院後・生活期リハビリについて、理学療法士の視点から整理します。

 

※まだ手術を受けていない方、変形性膝関節症の状態や保存療法、手術を検討する際の考え方について知りたい方は、変形性膝関節症について解説したこちらのページをご参照ください。

どちらの情報が必要か迷う場合は、変形性膝関節症と人工膝関節、今の自分に必要な情報はどちら?もご参照ください。

 

 

 

 

 

Contents

🔵 人工膝関節手術後のお悩み別に解説しています


 

▶︎ 腫れ・可動域・正座が気になる

人工膝関節置換術後、正座はできるようになる?腫れと可動域制限の経過

▶︎ 杖・階段が気になる

人工膝関節置換術後、杖なしで歩けるまでの目安と階段昇降の考え方

▶︎ 曲げ伸ばしの硬さ・痛みが続いている

退院後も曲げ伸ばしが硬い・痛みが引かない場合に考えられること

▶︎ 転倒が怖い・活動量が減った

人工膝関節置換術後の転倒不安・活動量低下にどう向き合うか

 

 

 

 

 

🔵 人工膝関節置換術(TKA)を受けたあとの身体


 

人工膝関節置換術(Total Knee Arthroplasty:TKA)は、変形や損傷が進んだ膝関節を人工関節に置き換える手術です。

 

人工膝関節置換術には、膝関節全体を置き換えるTKA(全置換術)と、傷んだ一部のみを置き換えるUKA(単顆置換術)などがあります。

本ページでは主にTKA術後を中心に解説します。手術方法や使用される人工関節は一人ひとり異なるため、術後のリハビリや注意点も全員が同じではありません。手術の内容や適応について詳しくは、変形性膝関節症のページで解説していますので、ここでは「手術を終えたあと、どう生活・リハビリを進めていくか」に絞って整理します。

 

主治医・手術を受けた医療機関から指示されている内容がある場合は、その指示を優先してください。

 

 

 

 

 

🔵 人工膝関節手術後のリハビリは「退院したら終わり」ではありません


 

人工膝関節手術後は、一般的に術後早期から起き上がり、立ち上がり、歩行、可動域訓練などのリハビリが進められます。

そして、安全に移動できる、トイレへ行ける、階段を使える、杖などを使って歩ける、自宅で生活できるなどを確認しながら退院を目指します。しかし、退院できる状態になったからといって、「可動域が完全に戻っている」「筋力も手術前以上に回復している」「不安なく外出できる」とは限りません。

 

病院ではまず、安全に退院し生活を再開することが重要になります。

一方、退院後は、「正座はできるようになるか」「杖なしで買い物に行きたい」「もう転びたくない」「趣味の外出を再開したい」など、より本人の生活に近い目標へ移っていきます。

 

つまり、病院での術後リハビリから、生活の中で必要な能力を取り戻していくリハビリへ、目的が変化していきます。

 

 

 

 

 

🔵 人工膝関節手術後の回復スピードは人によって違います


 

「手術から○週間経ったら杖を外せますか?」「○カ月経ったのにまだ硬いのは遅いですか?」という質問をいただくことがあります。しかし、術後経過を日数だけで判断することはできません。

 

回復には、年齢、手術前の可動域・筋力、手術前に痛みが続いていた期間、人工関節の種類、手術方法、術後の腫れの程度、合併症の有無、体力、生活環境など多くの要素が関係します。

 

そのため、「術後○週間だから○○できなければならない」ではなく、「現在どの機能まで回復しているのか」を確認することが重要です。

 

 

 

 

 

🔵 人工膝関節手術後に確認したい5つのポイント


 

T-performanceでは、膝そのものだけでなく、実際の生活動作まで含めて状態を確認します。

 

① 痛み・腫れ・可動域

 

重要なのは「痛みがあるか、ないか」だけではありません。

どこが痛むのか、いつ痛むのか、動き始めなのか、長く動いたあとなのか、腫れは日ごとに軽くなっているのか、急に強くなったのかなど、経過を整理します。

 

急激な悪化や発熱、創部の異常などがある場合は、リハビリを続ける前に医療機関への相談が必要です。詳しくは正座はできるようになる?腫れと可動域制限の経過をご参照ください。

 

 

 

② 膝だけでなく全身の動き

 

歩行や階段では股関節・足関節・体幹も連動しています。

膝が十分に使えていない場合、股関節や腰を必要以上に使って動作を補い、「膝の痛みは減ったけれど、腰や反対の膝がつらい」という状態につながることもあります。

詳しくは曲げ伸ばしが硬い・痛みが引かない場合に考えられることをご参照ください。

 

 

 

③ 筋力とバランス能力

 

筋力が弱い=筋トレを増やせばよい、とは限りません。

立ったときに身体を支えられるか、片脚に体重を乗せられるか、バランスを崩したときに立て直せるかまで確認する必要があります。

 

 

 

④ 歩き方(杖・階段)

 

「歩けること」と「安定して歩けること」は違います。「杖を外せるか」だけでなく「杖を外してどのように歩けるか」を見ることが重要です。

▶ 関連記事:人工膝関節置換術後、杖なしで歩けるまでの目安と階段昇降の考え方

 

 

 

⑤ 実際の生活動作・活動への不安

 

リハビリ室で歩けても、外出、買い物、旅行、趣味の場面では「また転ぶのでは」という不安から活動を控えてしまうことがあります。「身体機能を良くすること」だけでなく「不安と向き合いながら生活でできることを増やすこと」が重要になります。

▶ 関連記事:人工膝関節置換術後の転倒不安・活動量低下にどう向き合うか

 

 

 

 

 

 

🔵 正座が心配な方へ


 

「正座はもうできないのでしょうか」というご質問は非常によくいただきます。

正座ができるようになるかどうかは、人工関節の種類・手術方法・個人の関節の状態によって差があり、一律にお答えできるものではありません。まずは執刀医からの説明が最も正確な情報になります。

 

その上で、膝の可動域だけでなく、股関節・足関節の柔軟性や体幹の安定性が正座という動作に関わってくるため、全身を含めた評価が役立つ場合があります。

▶ 関連記事:人工膝関節置換術後、正座はできるようになる?腫れと可動域制限の経過

 

 

 

 

 

🔵 痛みや違和感が残っている場合はどう考える?


 

人工膝関節手術後の痛みや違和感には、身体の使い方や活動量が関係する場合がある一方、医療機関での確認を優先した方がよい症状もあります。急激な症状の悪化や全身状態の変化がある場合には、自己判断でリハビリを続けず、手術を受けた医療機関へ相談してください。

 

特に、片側のふくらはぎが急に腫れる・痛む、突然の息苦しさ、胸の痛みがある場合は、血栓症や肺塞栓症など緊急性の高い合併症の可能性があります。これらの症状があるときは、直ちに救急受診または119番通報を検討してください。

▶ 関連記事:退院後も曲げ伸ばしが硬い・痛みが引かない場合に考えられること

 

 

 

 

 

🔵 「病院のリハビリが終わったけれど、まだ不安」という方へ


 

「退院はできたけれど、まだ以前のようには動けない」「病院のリハビリが終わったあとも確認してもらいたい」という方もいます。

これは、病院で行うリハビリが不足していたという意味ではありません。病院で行う術後リハビリと、退院後に必要となる生活期リハビリでは、目的が異なる部分があります。

 

退院後は、屋外歩行、家事、趣味、旅行など、その人固有の目標が増えてきます。そのため、退院後の身体機能や実際の生活を改めて評価することが役立つ場合があります。

 

 

 

 

 

🔵 T-performanceでは「評価→整理→順序設計→介入」で考えます


T-performanceが提供するリハビリ・コンディショニングについて

 

人工膝関節手術後だからといって、全員に同じリハビリを行えばよいわけではありません。

 

STEP 1|評価する

 

手術時期、手術方法、主治医からの指示、痛み、可動域、筋力、バランス、歩行、階段、日常生活動作、今後の目標などを確認します。

 

 

STEP 2|整理する

 

「なぜ現在この動作が難しいのか」を整理します。例えば同じ「まだ曲げ伸ばしが硬い」という悩みでも、関節周囲組織の回復段階、かばい動作の定着、股関節・足関節の硬さ、体幹の安定性など、関係している要素は人によって異なります。

 

 

STEP 3|順序を設計する

 

課題をすべて一度に行うのではなく、生活目標から優先順位を決めます。屋内を安全に動く → 可動域を安全な範囲で広げる → 屋外歩行を安定させる → 杖を外せる状態か確認する → 外出・趣味への復帰を目指す、というように段階を整理します。

 

 

STEP 4|必要な介入を行う

 

可動域訓練、筋力トレーニング、バランス練習、姿勢・体幹へのアプローチ、歩行練習、階段などの日常生活動作練習、自宅で行う運動の調整などを組み合わせます。介入後には再度状態を確認し、次に優先すべき課題を決めます。

 

 

 

 

 

🔵 自費リハビリが一つの選択肢になる場合


 

人工膝関節手術後のすべての方に、自費リハビリが必要なわけではありません。病院から指導された自主トレーニングを続けながら、順調に生活へ戻っていく方も多くいらっしゃいます。

 

一方で、退院後も可動域や歩き方が気になる、杖を外してよいのかわからない、自主トレーニングが合っているかわからない、転倒への不安が拭えない、痛みは減ったが身体の使い方に違和感がある、病院のリハビリ終了後も身体を確認してほしい——という場合には、身体機能や動作を個別に確認することが一つの選択肢になります。

 

 

 

 

 

🔵 静岡市で人工膝関節手術後のリハビリについて相談したい方へ


静岡市のリハビリ・コンディショニングラボ|T-performanceでの施術

 

T-performanceは、静岡市駿河区にある理学療法士による自費リハビリ施設です。

人工膝関節を含む整形外科手術後の方に対しても、「何をすればよいか」から始めるのではなく、「今の身体に何が必要なのか」を整理することを大切にしています。

 

初回では、①手術から現在までの経過を確認、②医師からの指示・運動制限を確認、③身体機能・歩行・生活動作を評価、④現在の課題を整理、⑤今後必要なリハビリの方向性をご提案——します。

「自費リハビリに通うべきかわからない」という段階でも構いません。まず現在の状態を整理したうえで、必要なサポートを一緒に考えます。

 

 

 

人工膝関節手術後の歩行や生活に不安がある方へ

 

初回体験:60分 5,500円(税込)

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🔵 人工膝関節手術後のリハビリ関連記事


 

▶︎ 腫れ・可動域・正座が気になる方:

人工膝関節置換術後、正座はできるようになる?腫れと可動域制限の経過

▶︎ 杖・階段が気になる方:

人工膝関節置換術後、杖なしで歩けるまでの目安と階段昇降の考え方

▶︎ 曲げ伸ばしの硬さ・痛みが続いている方:

退院後も曲げ伸ばしが硬い・痛みが引かない場合に考えられること

▶︎ 転倒が怖い・活動量が減った方:

人工膝関節置換術後の転倒不安・活動量低下にどう向き合うか

▶︎ まだ手術を受けていない方:

静岡市の変形性膝関節症リハビリ特設ページ

▶︎ どちらの情報が必要か迷う方:

変形性膝関節症と人工膝関節、今の自分に必要な情報はどちら?

 

 

 

 

 

🔵 よくある質問


 

Q1.人工膝関節手術後はいつまでリハビリが必要ですか?

 

一律に期間を決めることはできません。手術方法、術前の身体機能、年齢、可動域、歩行状態、生活目標などによって必要な期間は異なります。「術後○カ月」という期間だけでなく、現在の可動域や歩行、目標とのギャップから判断することが重要です。

 

 

Q2.正座はできるようになりますか?

 

人工関節の種類や手術方法によって想定されている可動域が異なるため、一律にはお答えできません。執刀医からの説明が最も正確な情報になります。股関節・足関節を含めた全身の柔軟性を整えることで、可能な範囲に近づけるサポートは可能です。

 

 

Q3.いつから杖なしで歩けますか?

 

杖を外す時期には個人差があります。術後からの日数だけでなく、支持性、歩容、バランス、屋外での安全性などを確認して判断します。主治医や担当理学療法士から指示されている場合は、その指示を優先してください。

 

 

Q4.退院後も痛みや硬さがあるのですが大丈夫でしょうか?

 

術後には痛みや硬さが残ることがありますが、関係する要素はさまざまです。徐々に軽減している場合と、急激に強くなった場合では意味が異なります。強い痛み、急な腫れ、発熱、創部の異常などがある場合は、医療機関へ相談してください。

 

 

Q5.病院のリハビリが終了したあとでも相談できますか?

 

はい。T-performanceでは、病院退院後や保険診療でのリハビリ終了後の身体機能・歩行・生活動作について、自費での評価・運動支援を行っています。診断や医療行為を行う施設ではないため、医療的な確認が必要な場合は医療機関への受診を優先します。

 

 

 

監修者

 

前田 幸亮 T-performance代表/理学療法士

– 理学療法士

– Spine Dynamics療法 上級認定セラピスト

– JCCA認定アドバンスドトレーナー

– JCCA認定ベーシックインストラクター

– 認定臨床栄養医学指導士

整形外科・回復期リハビリテーション領域での臨床経験を経て、現在は静岡市を拠点に、退院後・生活期の自費リハビリを中心とした支援を行っています。

 

※本ページは人工膝関節置換術後のリハビリに関する一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療を行うものではありません。手術方法、人工関節の状態、主治医の方針、術後経過などによって適切な運動や注意点は異なります。手術を受けた医療機関・主治医から指示されている内容を優先してください。